「これが久保をクラブ史上最高額の移籍金で獲得した理由」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第25節 ズルテ・ワレヘム-ヘント

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ようやくDAZNで英語の現地中継ながら、ベルギーリーグのヘントとズルテ・ワレヘムの試合をやっていたので、久保がどんなプレイをしているのか見てみた。

スイスやオーストラリアリーグもそうだが、ベルギーリーグはビッグクラブへステップアップを目指す選手が集まるところで、ある程度フランス語が通じる国というのもあるのか、ヘントもズルテ・ワレヘムもとにかく若いアフリカ系選手が多い。

そうなると当然、やってるサッカーも戦術レベル的には低くなる。ヘントのフォーメーションは3-4-3だが、今ドイツとイングランドで流行っている5バックのような緻密な守備組織からは程遠い、マンマークベースのクラシックな3バックでサイドの守備はかなり緩め。対するズルテ・ワレヘムもオーソドックスな4-4-2。

攻撃もヘントにはほぼビルドアップの概念は存在せず、選手が足を止めた状態で漫然と広がり、足元足元でパスを受けては返し、たまにロングボールのこぼれ球が来たり、相手のミスで高い位置でボールを拾い、前にスペースが生まれた時だけドリブルでスピードがアップするものの、たいていは持ち過ぎでパスやクロスのタイミングを逃し、相手にカットされるかクロスをきちんと上げられずにコーナーになったり流れたりと、ほぼ全てが単発の攻撃で終わってしまう。

そんな視野狭窄の選手だらけの中では、3トップの右に入った久保にもほとんどボールが来ないわけだが、たまに前を向いてプレイ出来た時には、早い判断で逆サイドの選手に長いパスを通したり、ボールを引きつけてオーバーラップした選手にスルーパスを通したりと、久保だけが周りの選手を使ったチャンスメイクをやっていた。ポジションもウイングだけど少し中に入った場所を取ることが多く、ひたすら個人勝負な選手の中で久保が有機的に攻撃を繋ぐ働きがクラブから求められているのではないかという気がする。

試合の方は、リーグ3位と上位に位置するホームのズルテ・ワレヘムがポゼッションでやや上回り、ヘントは自陣でのパスミスやキープミスで危ないシーンを作りながらも相手の拙攻で失点を免れ、久保のパスで作る数少ないチャンスもものに出来ず。そして後半24分に、右サイドからのロングパスに抜け出した久保がトラップ、ボールは流れたがズルテ・ワレヘムGKステッペが体で突っ込んで久保を倒してしまいPK。久保はGKの逆を取るゴールを決めてヘントが先制する。

リードしてからは、久保はサイドでボールを受けて足元でゆったりキープして、溜めを作ってパスを出したりと試合を落ち着かせようとしていたのに、後半23分で交代してしまう。その後はヘントが自陣でベタ引き&ロングボール蹴り出しサッカーになってしまってせっかくの余裕を失い、試合終了間際にCKを与えると、ゴール前の混戦から押し込まれて同点に終わってしまった。

この試合を見る限りでは、ベルギーはスイスよりも選手の平均的な個人能力は高いけども、戦術的にはちょいと落ちる印象。ヘントというチームに久保が貢献できる余地は大きいとは思うが、いつまでもここに居てたのではどうかなと思わなくもない。きっちり結果を出して、早めのステップアップを狙ってもらいたいところか。

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