「南野ロールがチーム戦術に浸透しつつあるサウサンプトン」イングランド・プレミアリーグ第27節 シェフィールド・ユナイテッド-サウサンプトン

スポンサーリンク

前節は太ももの負傷で欠場した南野は、ハーゼンヒュットル監督の高い信頼を得ているようで、今節のシェフィールドU戦では4-4-2の左SHで先発、対するシェフィールドUは3-5-2のフォーメーション。

けが人が続いているサウサンプトンは、前半13分に不動のFWであるイングスが負傷で退場、いきなり厳しい戦いを強いられるが、南野は積極的に自陣まで守備に戻る献身性で貢献、そこからインサイドハーフ的なセンター寄りのポジションで基点となるプレイが多くなる。

南野が不在でスペースが空いてしまう左サイドは、左SBのバートランドが高いポジションを取ったり、2トップの一角であるテラが流れてカバーし、3バックの相手に上手く嵌った形で流動的に守る展開。

すると前半32分、サウサンプトンはテラがシェフィールドのイーサン・アンパドゥにPA内で後ろからファールを受けたという判定でPKを得ると、ウォード=プラウズがきっちり決めて先制点をゲットする。

そして後半4分、シェイ・アダムスが左に流れてのクロスを相手がクリア、しかしボールはバートランドの頭に当たり、アームストロングの落としをシェイ・アダムスがゴール左に決めてサウサンプトンが2点目をゲットする。

その後は南野がインサイド寄りのポジションを取る分、SBのバートランドが高い位置を取る事が多いのだが、相手のカウンターには南野が自陣までしっかり戻ってカバー、2人のコンビネーションで左サイドを自由にさせない。

後半15分過ぎからは圧倒的にシェフィールドUがボールを支配、南野はほとんどトリプルボランチの左サイドのようなポジションでプレイ、後半25分にはバートランドがオーバーラップからクロス、中にいた南野がバックステップからフリーで思い通りのシュートを放つが、コースは左に外れてしまう。

さらに後半28分にも、中盤でボールを奪って南野がアウトにかけるパスからカウンター、シェイ・アダムスがシュートもGKがセーブ。32分にはCKから南野がシュートも相手に当たる。38分はカウンターから南野がPA内で抜け出すも折り返したボールがつながらない。そして南野は後半43分にジェネポと交代。

焦りが見えるシェフィールドUは、そこからラフプレイを連発。何度か中断はあったが結局ロスタイム中にスコアは動かず0-2で試合終了。サウサンプトンは5試合ぶりの勝ち点3を手に入れた。

南野は直接のアシストやゴールは無かったが、90分攻守に走り回りチームの機動力を高める推進役を果たしていた。インサイド寄りでボールを引き出しターン、パスを出して動き直す独特のプレイスタイルも、ようやく味方が理解してくれてチーム戦術に落とし込めるようになったように見える。ここからサウサンプトンが上向くきっかけになって欲しいね。

タイトルとURLをコピーしました