「5万3千人が入った国立競技場で初優勝に大きく前進」J1第30節 ヴィッセル神戸-鹿島アントラーズ

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国立競技場に53000人の観客を集めて行われた、神戸対鹿島の大一番。2位の横浜Fマリノスに勝ち点4差で首位に立っている神戸は、この試合に勝利すると最短で来週にも優勝が決まり、鹿島は敗退で優勝への可能性が消滅する条件。

神戸のフォーメーションは4-3-3で、1トップが大迫、シャドーが佐々木と武藤の並び。対する鹿島は4-2-3-1で、1トップが鈴木優磨が入り、古巣に復帰した柴崎はベンチスタート。

試合は神戸が徹底してロングボールを前線に集め、鹿島が比較的中盤で攻撃を組み立てる流れで始まる。神戸は大迫と安西のギャップを狙って右に流れ、佐々木がフォローして武藤がファーで狙う形がはっきり見えている。

逆に鹿島は、神戸のCBとボランチがコンパクトな形を保って鹿島のエースである鈴木優磨を孤立させ、トップ下の荒木には山口蛍がマーク、鹿島はほとんど前線に対して良い形でボールを集める事ができない状態。

試合が動いたのは前半16分、左サイドに流れてボールを受けた井手が、佐野のマークを受けながら切り返しの連続からクロス、武藤の裏に入った佐々木がヘディングを決めて神戸が先制する。

その後は鹿島がボールを支配する形になるが、神戸はGK前川を中心とした粘り強い守備で決定機を作らせず、大迫がボールをキープして守備の体勢を整える時間を稼いで流れを取り戻す。

すると前半45分に、山口のロングボールを武藤がラインギリギリでキープ、広瀬がマークに入っていたが、それを抜く浮き球のクロスに井手が飛び込みヘディングで追加点。

後半から鹿島は昌子、松村、仲間と3人を一気に投入、右SBに回った佐野が積極的にオーバーラップするなど、サイドを中心にした攻撃でリズムを作る。9分には佐野からパスを受けたアラきがシュートもDFに当たってGK前川がキャッチ。13分にもCKの流れからのクロスに残っていた植田がヘディングも前川がセーブ。

神戸も15分に山口のクロスに大迫がヘディングで合わせるも鹿島GK早川が横っ飛びでセーブ。直後のCKから酒井高徳がダイレクトでボレー、大迫が反応してゴールもオフサイド。30分には鹿島がカウンター、クロスがファーの鈴木に届いてシュートもゴール左。

後半31分に鹿島は柴崎を投入、32分に松村のクロスから鈴木がフリーでボレーも前川がキャッチ。直後に大迫がロングボールを頭で流してパトリックがシュートもポストに当たる。37分にはカウンターから大迫が繋いで武藤がシュートも早川が飛び出して防ぐ。

そして後半38分、CKからニアに入ったパトリッキが反らしたヘッドがゴールポスト、跳ね返りを佐々木が押し込みドッペルパックで3点目。後半ロスタイム2分に、松村が強引にカットインからドリブルシュートを決めるが、鹿島の反撃はここまで。3-1で神戸が勝利してJ1初優勝に大きく前進した。

大迫と武藤の強力な前線の基点に、山口を中心としたプレッシングのハードワークで鹿島を圧倒。このインテンシティの強度を破れるチームはJリーグには見当たらず、このまま優勝へ逃げ切る可能性は高そうだ。鹿島は人数が足りていながら簡単にクロスを上げられ2点を取られた事が痛かった。優勝争いへ加わるにはさらなる選手層の厚みが必要だろう。

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