「若手への海外オファー殺到は、Fマリノスのサッカーを見れば理由が分かる」ユーロ・ジャパンカップ2019 横浜Fマリノス-マンチェスター・シティ

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録画はしていたけど、ツール・ド・フランスがあったので見れてなかった横浜Fマリノスとマンチェスター・シティの親善試合を今ごろ観戦。

確かにTwitterなんかでも面白い試合だという評判は聞いていたけど、どちらも世界最先端であるポジショナルプレーを全面に押し出したチームだけあって、ハイライン&コンパクトでスピーディーな試合展開が繰り広げられていた。

とは言え、実際の戦術的なディテールには結構違いがあって、シティがサイドチェンジからサネやスターリングが一気に縦へ仕掛ける手数をかけない攻撃が軸なのに対し、横浜のほうは前線の選手がシティが作るゾーンの前に下がって縦パスを受け、そこから短い横パスでクッションを入れるか、同サイドに縦パスというように、あまり横幅を作らず狭い中で攻め切る形が多かった。

そこは日本選手があまり長いキックの精度やスピードが無く、その代わりアジリティが高いので、選手とボールを細かく動かしながらも攻撃のスピードを保つ、ポステゴクルー監督の苦心の跡が見られるというか、戦術的には横浜のほうが見ていて面白かったし、ポゼッションで横浜がシティを上回ったのも頷ける。

試合結果は1-3でシティの完勝ではあるが、それはチーム力よりも個人能力の差で、シュート数はシティが13に対して横浜が11とほぼ互角だったし、三好や中川など完全な決定機もあった。シティはデ・ブライネ、スターリングと決めるべき人が決めた、その違いである。

それにしても、クラブ同士の国際親善試合は、ちょっと前まではコンディションの悪い海外クラブにJクラブが運動量で圧倒、しかし決定力が無くて決めきれず、前がかりになった一瞬の隙を突かれて失点というのがパターンだったのだが、日本もある程度戦術的にバランスをコントロールする試合が出来るようになって来たなと感慨深い。若手が海外にスカウトされるようになったのも、戦術的なベースが出来てきた証拠なのだろう。

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