「夏場の熱戦は、ピースマッチを掲げた広島に軍配が上がる」J1第21節 サンフレッチェ広島-コンサドーレ札幌

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サッカーを通じて恒久平和や核兵器廃絶を訴える「ピースマッチ」として開催された、サンフレッチェ広島対コンサドーレ札幌の試合。どちらもフォーメーションは3-4-2-1だが、札幌が前節からほぼ2週間の間隔が空いているのに対し、広島は順延した16節の松本との試合から中2日と大きくコンディションが異なった対戦。

そのせいか、試合のペースははまず札幌が握り、前半3分に白井のクロスからジェイがフリーでヘディング、2分後には左サイドでに突破からシュート、17分にはまた白井からのクロスにジェイがヘッドもゴールポスト、22分には白井が切り返しからPA内に入ってクロスと、立て続けにチャンスを作る。

札幌のサイドの選手がローテーションして攻めて来る攻撃に、対応が後手に回っていた広島だったが、札幌のプレッシャーが落ちてくるとようやくボールを持てるようになるが、36分には菅のクロスにジェイのヘッドがクロスバーという決定機を作られる。

その後は広島のペースが続き、左サイドで柏が白井との対決で優位に立つと、サイドチェンジを交えて札幌ゴールを攻め立てるが中央を固める札幌のゴールを崩せず両チームとも無得点で前半を終了する。

そして先手を取ったのは広島。後半4分に柏からのスルーパスに森島が左へ飛び出し、ダイレクトの折返しを稲垣が合わせて先制ゴールを決める。札幌もその後は攻勢を強め、14分にはPA左からチャナティップの強烈なシュートはサイドネット、23分にはチャナティップのクロスから武蔵がヘッドも枠外。広島もカウンターから森島がシュートも札幌GKク・ソンユンが片手一本で弾く。

札幌はジェイに代えてアンデルソン・ロペスを投入、鈴木武蔵と2トップのような形に変更、5-4-1の形で守りを固める広島に対して中央突破から強引にゴールをこじ開けようとするが、広島の日本代表GK大迫の牙城は崩せず。逆に広島はカウンターからハイネルが抜け出すが、詰めた青山のシュートは決まらず、そのまま1-0で試合終了。

これで広島は8試合負け無しで暫定5位に浮上と、ACL圏内が再び視界に入って来た。札幌はチャンスは多くあったが決定力に欠け、これで暫定8位に後退。夏場だけど両チームともに攻撃の持ち味が出た良い試合だった。

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