グループBで3戦して2勝1敗と首位に立っているアーセナルは、前節にアウェイで2-1の勝利を飾ったセビージャとホームで対戦。アーセナルのフォーメーションは4-3-3で、3トップはトロサール、マルティネッリ、サカの並びで、冨安は左SBで先発。対するセビージャも同じ4-3-3の形。
試合開始わずか1分、アーセナルはCKからファーでハヴァーツが完全にフリーだったがヘッドを当てそこねて絶好の得点チャンスを逃すが、ホームのアーセナルがボールを支配する流れは変わらず続く。
冨安は前節のセビージャ戦と同様に偽SBの役割。左インサイドハーフのライスとバランスを取りつつ、ライスが上がれば中盤のカバー、下がればSHの位置まで上がってマルティネッリのポジションによってオーバーラップ、インナーラップで積極的に上がりを見せる。が、冨安が上がってもあんまり味方が使ってくれないのが残念なところ。
セビージャはボールを奪っても、再びアーセナルのハイプレスに引っかかって後手を踏み、ファールで止める回数が増えてアーセナルのセットプレイが繰り返される。17分にはPAのすぐ外でサカが倒され、サカが直接FKを蹴ったが左上に外す。
26分にはアーセナルが猛攻、そこはセビージャが何とか守りきったが、29分に右サイドをサカがオーバーラップ、そこにジョルジーニョからスルーパスが通ってダイレクトの折返しをトロサールが押し込み、ようやくアーセナルが先制する。
セビージャはたまらず5バックに変更、何とかサイドのスペースを埋めようとするのだが、アーセナルはさらに外側から攻めて来るため、流れを押し返すことが出来ない。しかしアーセナルもクロスの精度がイマイチで、追加点を決めきれないまま前半を終了する。
後半からアーセナルは、足に違和感を感じたらしい冨安に代えてジンチェンコが入る。ジンチェンコの役割は冨安とほとんど変わらず、アーセナルの攻撃も前半と変わらない。しかしセビージャは前半に比べると、長いボールをサイドに入れて何とか基点を作ろうという意図が見える。
アーセナルは前半ほどハイプレスを仕掛けなくなったので、徐々にセビージャがボールを持つ時間が増えてくる。しかし逆に後半19分、カウンターからサカが右サイドへ抜け出し、深い切り返しでDFを置き去りにしてファーへ流し込むゴールで追加点。
その後はセビージャも攻撃の人数をかけて反撃に出るが、アーセナルもしっかり受け止めて失点を許さず、そのまま2-0で試合終了。裏の試合でPSVがランスに勝利したためグループリーグ突破は決まらなかったが、2位とは勝ち点4差となって1位抜けが見えてきた。
冨安はまあ前半のアーセナルはほとんど相手に攻められなかったので、彼の良さである守備力はあまり活きなかったかな。とにかく代表戦も近いし、怪我が悪化してないか心配である。