第13ステージから3日間続く山岳アルプスステージの第1弾は、フランス革命記念日に超級グラン・コロンビエール峠を上りきっての頂上ゴール。
スタートから逃げに乗りたいアタック合戦が延々と続き、スタートから約30km地点でようやく19名による逃げが決まる。メイン集団ではポガチャルのUAEエミレーツチームが牽引する展開。
そしてグラン・コロンビエール峠に先頭集団が差し掛かったところで、メイン集団との差は2分49秒。本気で追撃すれば追いつくタイム差だったが、相変わらずメイン集団ではUAEがコントロール。対照的にヴィンゲゴーのユンボ・ヴィズマはほとんどアシストが残っておらず、クスと2人だけでポガチャルをマークするのみ。
先頭ではフランス人ライダーのカンタン・パシェがアタック、アロルド・テハダとマキシム・ファンヒルス、ジェームズ・ショーの3人が追撃するが、差はジリジリと広がっていく。が、パシェのペースは長く続かず、逆に残り13kmで3名から遅れてしまう。
しかしその3名も、一旦は遅れたように見えたがマイペースをキープしていたのか、クフィアトコフスキに残り12km地点であっさり抜かれ、そのまま独走を開始する。メイン集団もペースアップするのだが、2分差からなかなか縮まらず、クフィアトコフスキはそのままグラン・コロンビエール峠を上りきって嬉しいステージ優勝。
メイン集団では終盤でアダム・イェーツがアタック、すぐさまクスがマークに入り、そこにポガチャルとヴィンゲゴーが追いつき8人の集団で残り1km。そしていつものようにポガチャルが残り400mでアタックすると、またもヴィンゲゴーとの差を広げ、結局4秒差でゴール。ボーナスタイムも加算すると8秒詰めて、総合タイム差はいよいよ9秒と1桁に迫ってきた。
第14ステージは、1級山岳が4つ、最後は超級コル・ド・ジュ・プラーヌを超えての下りゴール。10%を超す激坂が延々と続く厳しい上りだけにヴィンゲゴーとしては差をつけるチャンスで、当然ながら2人の争いに注目である。