「総合は秒単位の攻防、今度はヴィンゲゴーが1秒広げる」

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アルプス山岳ステージ2日目は、1級山岳を3つこなした後、超級山岳ジュー・プラーヌを上っての下りゴールのステージ。

スタート後はいつものアタック合戦になったが、6km地点で集団内で大クラッシュが起こり、レースが30分間中断するアクシデント。ここでチャベス、メインチェス、ペドレロの3選手が怪我でリタイア、次の3級サエル峠の下りでも、ロマン・バルデとジェームズ・ショーが落車で棄権してしまう。

その後の1級山岳クー峠、フー峠ではどちらもチッコーネが先頭で通過、現在山岳賞のパウレスに対して12ポイント差まで迫って候補に名乗りを上げる。その後はティポー・ピノやミケル・ランダら5人が合流して逃げ集団を作るも、ユンボ・ヴィズマが牽引するメイン集団が60km地点で逃げを吸収してしまう。

そして最後のジュー・プラーヌ超級山岳に入ると、今度はUAEのマイカが先頭に立って集団を牽引するが、遅れていたファンアールトが集団の先頭に戻ってユンボ・ヴィズマが引っ張るなど、激しい主導権争いが繰り広げられる。ここで総合3位のヒンドレーが遅れ始める。

頂上まで残り5kmに差し掛かったところで、先頭のクスをUAEのアダム・イェーツが交わしてペースアップ、ポガチャルとヴィンゲゴーが付いていくが、総合4位のカルロス・ロドリゲスが遅れる。さらにポガチャルがアタックを仕掛けると、マイヨ・ジョーヌのヴィンゲゴーがジリジリと遅れていく。

が、ポガチャルのスパートは長く続かず、ペースを刻むヴィンゲゴーが残り1.5km地点で追いつき、そこからはずっと並走していたが、残り100mでヴィンゲゴーがスパート、頂上をトップで通過してポガチャルに対して3秒のボーナスタイムを稼ぎ出す。

そこからの長い下りで、上りで遅れたロドリゲスが追いつき、さらに彼らに対してリードを広げ始める。ヴィンゲゴーはポガチャルの後ろにピッタリマーク、ロドリゲスには一瞥もしない。そのままカルロス・ロドリゲスはステージ優勝、総合でもヒンドレーを抜いて3位に浮上した。

そして5秒遅れてポガチャルとヴィンゲゴーがゴールラインを通過、ポガチャルが先行してボーナスタイムを2秒稼ぎ、トータルではこのステージでヴィンゲゴーがわずか1秒の差を稼ぎ、これで両者のタイム差は10秒になった。

今日の第15ステージは、今大会最後の頂上ゴール、1級山岳サン・ジェルヴェ・モン・ブランが待ち受ける山岳3連戦ラストのステージ。2人の一騎打ちがいつまで続くのか、ここで勝負の行方が見えてくるのか。結末は全く予測できない。

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