「運も味方につけた日本、宿敵韓国を破り大会連覇」U-17アジアカップ 決勝 日本-韓国

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何だかんだで勝ち上がってきたU-17アジアカップの決勝は、宿敵韓国との対戦。日本のスタメンは、GK後藤亘、DF小杉、土屋、本多、吉永、MF柴田、矢田、中島、佐藤、FW道脇、名和田の4-4-2。対する韓国は4-1-4-1の形。

試合はどちらかというと韓国がポゼッションで上回る展開。しかし日本もコンパクトに守ってボールはしっかり奪えている。日本は相手のプレスがきついのと、ピッチが水を含んで重い分、サイドチェンジなど長いボールで攻撃を組み立てている。

前半24分、佐藤が右サイドで飛び出し、名和田の折返しに道脇がヘッドもコースが甘くてGKに止められるが、この試合初めての決定機を作る。34分にもバイタルでパスを受けた名和田がシュートもGKがキャッチ。38分には韓国がこぼれ球に反応して抜け出すも、後藤が前に出てしっかり防ぐ。

前半43分、道脇の飛び出しにアフターでタックルに入った韓国CBコ・ジョン・ヒョンが2枚目のイエローで退場する。このファールで得たFKで、名和田がゴール左隅に直接キックを決めて日本が先制、1-0で前半を折り返す。

後半開始早々、道脇がルーズボールを拾って折返しを佐藤がシュートも当たり損ねて枠内に飛ばず。5分には吉永の折返しから道脇が相手を制しながらシュートもGKにセーブされる。10分にも名和田のヒールパスから佐藤がシュートもGKがファインセーブ。

日本は後半16分にイエローをもらっている矢田に代えて望月が入る。すると20分、バイタルで縦パスを受けた望月から名和田が抜け出し、落ち着いて流し込み日本が大きな追加点。29分には左サイドを吉永が突破、折返しをフリーの名和田が合わせるもバーの上。

34分には、名和田のFKから本多がフリーでヘッドも叩きつけ過ぎてボールはバーの上。後半38分に相手の飛び出しに対して後藤が飛び出し、VARだったらPKだったかもしれないプレイだったがノーファールで日本は助かる。

そして後半6分あったロスタイムの最後に、佐藤のスルーパスから抜け出した道脇がフェイントを交えてシュート、これがニアに決まって試合を決定づける3点目。日本が見事にU-17アジアカップ連覇を果たした。そして表彰式では、ベストGKが後藤、得点王が5ゴールの名和田、MVPが名和田の受賞となった。

正直、チーム力に点差ほどの大きなレベル差があったとは思えないが、やはり相手の退場が大きく、主導権を終始握れた展開になったのが大きかった。選手個々のレベルの平均は高いけど、今のところ欧州のトップリーグで通用しそうなタレントは佐藤、本多ぐらいか。来年のW杯本番でさらに一皮むけるレベルアップを期待したい。

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