「プレミア&W杯得点王のハリー・ケインを完封する長谷部誠38歳」UEFAチャンピオンズリーグ グループD フランクフルト-トッテナム・ホットスパー

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グループリーグの2試合を1勝1敗で終えた同じ勝ち点同士、フランクフルトがホームにスパーズを招いてのチャンピオンズリーグ第3節。

フォーメーションはどちらも3-4-2-1のマッチアップで、フランクフルトはゲッツェが負傷で欠場、1トップがコロ・ムアニ、シャドーが鎌田とリンストロム、長谷部がリベロで先発。対するスパーズは、1トップがハリー・ケイン、シャドーにソン・フンミンとリシャルリソンが並ぶ。

試合はアウェイのスパーズがボールを支配する流れで始まるが、5-4-1の形で待ち構えるフランクフルトは、2分に長谷部のインターセプトから前線に飛び出すコロ・ムアニにロングスルーパスと、いきなり鋭いカウンターを見せる。

18分にもスパーズのPA付近でパスを回し、最後はローデがシュートも相手に当たってCK、鎌田のCKからサインプレイでリンストロムがフリーでシュートもブロックされる。鎌田はシャドーというより中盤に下がって攻撃の起点となる働きが多い。

スパーズも28分にソンからのパスを受けてターンしたケインが、長谷部のカバーを振り切ってシュートするもボールは左に外れ、この試合最大の決定機をものに出来ない。40分にも長谷部にマークされたケインがヒールでフリック、ソンがシュートも右に外れる。

45分には縦パスに反応したリシャルリソンに対して長谷部が間一髪でカバー、ネイマールばりに接触したように見せかけて倒れて痛がるリシャルリソンに対し、長谷部がシミュレーションを抗議する場面も。

後半5分、左WBのクナウフが前線に飛び出し、オフサイドギリギリのタイミングでボレーを放つがスパーズGKロリスがセーブ、フランクフルトにとってはこの試合で初めての決定機。直後には鎌田が高い位置でパスを受け、ターンからのシュートは相手に当たって枠を外れる。

8分にはミドルパスに抜け出したリシャルリソンの落としからソン・フンミンがシュートも右に外す。しかしフランクフルトも14分に鎌田とリンストロムのコンビでPA内に攻め込み、15分にはローデの粘りからボレが繋ぎ、リンストロムがフリーでシュートも枠に飛ばぜず。

17分には、左からのクロスに長谷部がケインとリシャルリソンに挟まれながらも絶妙なクリア。29分、スパーズが中盤でボールを奪ってハーフカウンターも、長谷部が読んでケインへのパスを余裕でカバー、スタンドから拍手が沸き起こる。

31分には左に流れた鎌田にサイドチェンジが通り、カットインから巻いたシュートも大きく右に外れる。その後するに鎌田がカメラに抜かれるが、いかにも顔には疲労がにじみ出ている。

35分にはケインがミドルも長谷部の体に当たってGKキャッチ。40分には長谷部とケインが競り合って倒れ、長谷部の下ろした右足がケインに向けられたように見えたが、イエローカードはそれに報復したケインに与えられてしまう。

後半ロスタイムにはフランクフルトが攻め込むシーンもあったのだが、そのままスコアは動かず0-0で試合終了。フランクフルトにとっては後半盛り返しただけに、惜しい勝ち点1の結果となった。

長谷部はエースのハリー・ケインと完全マッチアップ。2度ほど危険なシーンを作られたが、それ以外はデュエルでほぼ完勝。最近はスタメンフル出場で連戦しながら元気いっぱい、まさに恐るべき38歳である。鎌田は守備にビルドアップにと、縁の下の力持ちで奔走。疲れからかミスも多かったが、最後まで粘り強く攻守に絡み続けた。

次のチャンピオンズリーグは、すぐ1週間後に今度はスパーズのホームで対戦。フランクフルトとしては間にあるボーフム戦でターンオーバーをするのかどうか、難しい選択が強いられるところだ。

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