ともに開幕戦は敗戦して迎えた両チーム。ヘルタのフォーメーションは4-3-3で、フランクフルトは3-1-4-2。しかし鎌田は昨シーズンのようなシャドーではなく、ゲッツェと並んでインサイドハーフに入っている。左WBはいつものコスティッチがユベントスに移籍したため、レンツという選手が入っている。
試合はいきなり前半3分、鎌田のバックパスが緩くて相手に拾われ、右からのルケバキオのふんわりしたクロスに、後ろから走り込んだゼルダーが頭できっちり合わせて、ヘルタ・ベルリンが先制点を決める。
鎌田は前半7分にゴール前に飛び出しオフサイドにはなったがあわやアシストというシーンを作ると、19分にバイタルからスルーパス、その流れから最後は浮いたボールをPA内でシュートと、何度もゴール前で存在感を見せる。対称的にゲッツェはほとんど消えたまま。
しかし前半途中から鎌田に対するパスも警戒されるようになり、左サイドの機能不全も併せてフランクフルトのチャンスはほとんど無い状況。ようやく42分に右に流れたゲッツェのクロスに鎌田がハーフボレーも枠に飛ばせず。
後半3分、コロ・ムアニとアラリオが挟んで高い位置でボールを奪い、コロ・ムアニがドリブルで持ち込んでの横パスを鎌田が冷静に決めてフランクフルトが同点に追いつく。18分にも右サイドからのクロスに鎌田が合わせるも、バウンドが合わずにシュートはバーの上。20分には鎌田からコロ・ムアニにスルーパスが通るもシュートまで行けず。
ここでフランクフルトはゲッツェが下がってリンストロムが入る。しかし27分にはリンストロムのドリブルからボールを奪われカウンター、ヨヴェティッチがGKと1対1になるがシュートは右に外れる。そしてここでトゥレに代わって長谷部が登場。
フランクフルトは32分にクロスをボレのヘディング、34分にアリドゥがダブルタッチで抜け出し右からシュートもわずかにゴールを外すビッグチャンスをものに出来ない。38分にはヘルタが右サイド深いところからの折り返しをシュートも味方に当たってゴールならず。
後半34分、スルーパスにボレが抜け出したところをヘルタGKクリステンセンが飛び出し、手が足にかかったという判定でいったんはPKと判定されるが、VARによってノーファールと判定。長谷部が猛抗議するが審判は変わらず。試合はそのまま1-1で終了した。
フランクフルトはインサイドハーフでゲッツェと鎌田を共存させたが、明らかにゲッツェは役に立ってないし、ソサのアンカーは物足らず、コスティッチは移籍で攻め手が一気に無くなってしまった。今期はチャンピオンズリーグが待っているが、このままではグループステージ敗退は確実だろう。ドイツのアイドルであるゲッツェをベンチに下げる選択は無さそうだから、鎌田も移籍を考えていいんじゃないだろうか。