「補強大成功、残留争いの神戸が首位の横浜を破るアップセット」アジア・チャンピオンズリーグ ベスト16 ヴィッセル神戸-横浜Fマリノス

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かたやJ1で首位を快走している横浜Fマリノスと、かたや残留争い真っ只中のヴィッセル神戸という、対称的なチーム状況同士の対決となったACLベスト16。

神戸は4-3-3のフォーメーションで、大迫の1トップに、シャドーが汰木と夏に鳥栖から移籍した飯野、CBにはフラメンゴから移籍したマテウス・トゥーレルと新戦力が並び、イニエスタはベンチスタート。横浜は4-2-3-1でアンデルソン・ロペスではなくレオ・セアラがトップに入った。

試合は予想通り横浜がボールを保持し、神戸がカウンターを狙う形。まず先制したのは神戸。前半7分に實藤の縦パスを汰木がカット、すかさずオーバーラップした飯野にラストパス、ボールを浮かせてGK高丘を交わす技ありのゴールを決める。

が、横浜も小池とのワンツーから仲川が抜け出しクロス、中で西村がフリーでヘディングを決め、あっという間に同点。その後は横浜がほぼ神戸陳内でプレーするが、この時間帯に追加点を決められなかった事が大きかった。

前半15分に大迫のポストから山口がミドルはクロスバーを直撃して跳ね返る。21分には大迫の胸での落としに山口がフリーでシュート、高丘がブロックという神戸に2つの決定機。横浜は致命的なミスを連発、嫌な空気が流れ始める。

そして29分、大迫が右に流れて折り返すと、佐々木のシュートから飯野が倒されるがいったんはノーファール。しかしVARで佐々木のシュートが實藤の手に当たったという判定となりPK、これを佐々木自身が冷静に決めて神戸が勝ち越し。横浜はまた直後に西村が至近距離からシュートも、今度は前川が股間に当てて何とか防ぐ。

失点後は当然横浜が攻勢、後半早々にも猛攻を見せるが、神戸はトゥーレルが要所でしっかり抑えて失点を許さない。13、14分と立て続けに永戸、エウベルと強烈な連続シュートも前川がセーブする。ここで神戸は大迫を下げて武藤を投入する。

横浜は30分にも、水沼のクロスを前川がパンチングで防いだボールを喜田が胸トラップからシュートも枠に飛ばせない。34分にはCKからレオ・セアラがフリーでヘッドも前川の正面でキャッチ。

逆に神戸は後半35分、神戸のクロスがサイドに流れたボールを永戸より早く飯野が追いついて奪い、山口が大崎のスルーパスに抜け出し、クロスを小田が合わせて3点目となるゴールを決める。

後半44分になって、ようやく横浜は左からの折り返しを水沼がスルー、裏に飛び込んだアンデルソン・ロペスが決めて1点差。しかし横浜の反撃もここまで、ロスタイム3分を神戸が守りきって試合終了。横浜絶対有利の予想を覆すアップセットとなった。

横浜は負けたとは言えシュート数は19、枠内9本と神戸を上回るデータで、決定力があれば十分勝てていた内容だし、あまりにも自陣で危険なミスが多過ぎた。神戸はトゥーレルが入ってやっと守備が安定、飯野は豊富な運動量とスピードを兼ね備えて陰のMVPと新戦力が活躍。インテンシティを売りにした新しいヴィッセルにあって、イニエスタの出番がますます少なくなりそうで、果たして例のオーナーが怒鳴り込んでこないか心配である(笑)。

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