ここ2試合は1勝1分ながら、まだリーグ16位とプレーオフ圏内から脱出出来ていないビーレフェルト。今節は11位のアウクスブルクとのアウェイ戦で、是が非でも勝点をもぎ取りたいところ。
ビーレフェルトのフォーメーションは4-2-3-1で、堂安が不動の右SHに入り、トップ下にはレギュラーに定着した奥川が入った形。対するアウクスブルクは4-4-2で臨む。
試合はホームのアウクスブルクが優勢気味で始まるものの、奥川が全盛期の大迫ばりのトラップで基点を作り、8分にはCKからのこぼれ球を堂安がシュートもアウクスブルクGKギキェヴィチにキャッチされる。15分には奥川がニアゾーンで折り返しクロスのヘッドに繋げる。
そこからはさらにアウクスブルクがボールを支配、ビーレフェルトはボールを奪ったら前線にアバウトなロングボールを蹴る事がほとんどで、堂安や奥川が持ち味を出せるようなシーンがほとんど無い。そのためか、奥川が右SHになって堂安がトップ下にポジションチェンジする。
後半3分、ロングボールのクリアミスを拾った堂安がボールをキープ、しかし援護は全く無くて結局ロスト。6分にゴールまで35mのFKで堂安と奥川がキッカーで並び、奥川が蹴ったボールは相手にクリアされる。9分にはカウンターで堂安がクロスにパス、しかしトラップが乱れてシュートならず。
後半14分もクロスへのロングボールを堂安が拾い、左足でクロスも味方に誰も合わずゴールラインを割る。27分、相手のオーバーラップに奥川が自陣ゴールラインまで戻ってディフェンス。後半33分には堂安が交代すると、直後に決定的なシュートを撃たれるがビーレフェルトGKオルテガがかろうじて足に当ててゴールを外れる。
奥川は後半41分に足が攣ってピッチに座り込み、何とかプレイに戻ったが43分に交代。結局、決定機らしい場面はそれが最後で、4分の後半ロスタイムもスコアは動かず0-0のスコアレスドローで試合終了。これでビーレフェルトは暫定で残留圏内の15位に浮上した。
まあぶっちゃけ、ビーレフェルト的には見るところがほとんど無い、ボールが中盤の頭上を飛んで行くだけのサッカーだったが、上位からアウェイで勝ち点1をもぎ取るために堂安も奥川も良く走った。やはりどんなチームであっても、メッシのような図抜けた得点力が無い限りは、走って守る事が出来ないと起用されない。
今節のレアル・マドリー戦では久保が起用されなかったようだが、そういう欧州の過酷な現実を改めて思い知らされるような試合だった。