「酒井は不慣れなポジションで2失点に絡み、後釜は大活躍で2得点の皮肉」フランス・リーグアン第33節 オリンピック・マルセイユ-ロリアン

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サンパオリ監督に交代してからは、すっかり出番を失って今期での放出は決定的と言われた酒井だったが、CBへとコンバートされるとまたスタメンにカムバック、この試合は3-1-4-2の左CBでのポジションで先発となった。

対するアウェイのロリアンは5-4-1のフォーメーションで、自陣に9人で分厚い守備を引いたカウンター狙いで、マルセイユは試合開始からボールを圧倒的に保持しながらも、アタッキングサードではとたんにボールの動きが止まる状況を強られる。酒井も右足が利き足なので、左WBへパスが出せずビルドアップがぎこちない。

すると前半19分、中盤でウィサがマークを交わしてドリブルで中央突破、右サイドを走っていたモッフィは酒井がマークしていたのだが、PA手前でオフサイドを意識して追うのを辞めたが、これがオフサイドにならずスルーパスを通されモッフィがゴール。酒井の判断ミスで失点してしまう。

その後も試合展開は全く変わらず、マルセイユはトヴァン、パイェが右サイドでコンビを作って攻め込もうとするが、狭い中でチマチマした展開になって決定的なチャンスを作り出せない。

しかし後半8分になってようやく、一発のロングパスからミリクが頭で落とし、走り込んだパイェがダイレクトボレーを叩き込んでマルセイユが同点に追いつくと、後半13分にはトヴァンからのスルーパスに右WBのリロラが抜け出し1対1を冷静に決めて逆転する。

さらに直後にもパイェがPA内で完全にフリーになってシュートを狙ったがGK正面という決定機をモノに出来ないと、逆に後半25分、また正面から同じようにドリブル突破を受けて、酒井の外側を走っていたモッフィにパスを通され、中へ切れ込まれて同点ゴール。これも酒井が背後のモッフィを注意してなかったミスとも言え、右CBだったら防げていた点かもしれない。

後半30分ごろに一時的に酒井は右CBに移るが、とたんにオーバーラップを仕掛けてみるなどイキイキし始めるのだから笑ってしまう。しかしスコアは動かず試合は後半ロスタイム、このまま引き分け濃厚かと思いきや、PA右角からリロラがゴール右隅に決めるゴラッソでマルセイユが勝ち越し。そのまま試合は3-2で終了した。

それにしても、なぜ酒井が右じゃなくて左で起用されたのか本当に不可解。右WBで酒井の後釜に座ったリロラが2得点した事で、余計にサンパオリが酒井の評判を貶めようとしている思惑があるんじゃないかと邪推してしまう。まあチームが勝ったから良かったものの、これで負けていたら間違いなく戦犯にされていたところで、どうにも気分がスッキリしない試合だった。

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