前節はサンプドリアとの日本人DF対決に勝利したボローニャは、現在セリエA最下位のクロトーネとアウェイで対戦。冨安は4-2-3-1の右SBで先発、クロトーネはコスミ監督の代名詞である3-1-4-2のフォーメーション。
試合はホームのクロトーネが前からプレッシャーをかけて追い込む流れで始まるが、前半7分に右からのアーリークロスにパラシオがヘッドで合わせるもクロトーネGKコルダツのファインセーブに阻まれる。
ボローニャは冨安とオルソリーニの右サイドでのコンビネーションを中心に組み立てるが、オルソリーニは相変わらず守備に戻らないために、冨安は度々数的不利な状態で相手のサイド攻撃を相手にしなければならず、なかなか厳しい状況。
その後は徐々にボローニャも盛り返したが、先制したのはクロトーネ。前半32分にメシアスのFKが手前でバウンドしたところを味方がスルー、それをボローニャDFスマオロが空振り、そのままゴールに直接決まってしまう。さらに後半38分、CKでの競り合いでスマオロが相手を掴んで倒したとVARで判定がくだされPK、クロトーネに追加点が決まる。
後半も10分にクロトーネのシュートをボローニャGKスコルプスキがかろうじて弾くピンチ。しかし冨安はひるまずオーバーラップから高い位置をキープ、ボローニャはクロトーネを押し込み始める。
すると後半16分、スルーパスからの混戦でクロトーネのクリアミスをパラシオが拾い、アウトサイドのパスを前残りしていたスマオロが押し込み1点を返す。さらに25分、ボローニャはムサ・バロウが縦パスを受けて落としたボールをスハウテンがバーを巻くミドルを決めて同点。
クロトーネは後半35分に冨安のパスミスで相手にボールを渡してしまい、さらに冨安がPA内で味方と交錯して倒れた隙にフリーでシュートを打たれるがGK正面で命拾い。冨安にしては珍しくミス連発で決定機を作られてしまったが、もしこれが決まって負けていれば戦犯だったね(笑)。
残り10分、疲れからかクロトーネはラインが上げられなくなり中盤をボローニャが支配、後半39分にバイタルで前を向いたパラシオがシュート、これはGKコルダツが何とか手に当てたが、こぼれ球をオルセンが押し込んでボローニャがとうとう逆転する。
クロトーネはロスタイムに右からの折返しに合わせてゴールと思われたが、オフサイドの判定でノーゴール。そしてそのままボローニャが3-2で逃げ切り、2点差を逆転しての勝利を飾った。冨安は1度のミスを除けば、良い意味であんまり目立たず攻守で堅実にプレイ。攻撃陣の調子が上がって来たのでこのまま突っ走りたいね。