「長谷部爺さんが率いる急造3バック、トップ下鎌田で生き返った攻撃陣の爆発で助けられる」ドイツ・ブンデスリーガ第26節 フランクフルト-ウニオン・ベルリン

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怪我人や出場停止が多発して最近の3試合は勝ちがないフランクフルトは、5試合負け無しと絶好調のウニオン・ベルリンをホームに迎えての試合。

フランクフルトはユネスとトゥッタが出場停止、ヒンテレッガーが怪我のため長谷部が3バックのセンターに入り、2トップがアンドレ・シウバとヨビッチ、鎌田がトップ下に入った3-4-1-2、ウニオン・ベルリンは遠藤がベンチスタートの3-1-4-2のフォーメーション。

試合はいきなりウニオン・ベルリンがCKから決定的なシュートを放つがフランクフルトGKトラップがファインセーブ、その直後にフランクフルトが逆にカウンターからコスティッチのクロスをアンドレ・シウバが合わせる黄金パターンで先制する。

しかしウニオン・ベルリンは、リエルソンがオフサイドギリギリで抜け出し、長谷部と競り合って交錯した後をクルーゼが押し込み、長谷部がファールを受けたようにも見えたのだがVARでゴールが認められ同点。

その後は欠場が多くて守備が不安定なフランクフルトに対し、ウニオン・ベルリンが何度か決定機を作るのだがGKトラップの奮闘で得点が決まらない。すると徐々にフランクフルトは、長谷部の持ち上がりや鎌田のバイタルでの繋ぎでポゼッションを握るようになる。

すると意外な形で均衡が崩れる。前半36分に鎌田からのプレッシャーを受けたアンドリッヒがバックパスでGKに返すと、これが直接ゴールに決まってオウンゴールとなる珍プレー。さらに39分、鎌田を起点としたカウンターからコスティッチがヨビッチにパス、しかしヨビッチはシュートせずにコスティッチへ流すとダイレクトで決めて3点目。

直後にウニオン・ベルリンも右からのクロスにフリーのクルーゼがダイレクトで合わせるも味方に当たってゴールならず。逆にフランクフルトはバイタルでパスを繋いで最後は鎌田のスルーパスにアンドレ・シウバが決めて4点目。後半ロスタイムには右からのクロスにファーへ流れたクルーゼがヘッド、これがファーギリギリに決まる技ありゴールとなって1点を返して後半へ。

後半15分、PA内で鎌田のキープから股抜きシュート、しかしボールはゴール右に外れる。その直後には長谷部がボールを奪われてのシュートがまたトラップのファインセーブと後半も激しい展開。そんな中で後半20分に遠藤が2トップの左へ投入され、ファーストタッチでクロスをフリーでヘディングするが、ボールは右に外れてしまう。

遠藤は27分にもPAの外で長谷部のファールを受けてFKを得るが、キックは壁に当たる。長谷部はこれで次節は累積で出場停止。遠藤は29分にも、左でのドリブルからクロスを上げるが跳ね返される。さらに43分にはアンドリッヒのボレーがクロスバー。

しかし後半ロスタイム、フランクフルトはウニオン・ベルリンが自陣ゴール前でつなごうとしたボールを奪い、ツーバーの折返しにチャンドラーが合わせて5点目。直後には遠藤のPA内でのドリブルからクロスを中で合わせるもトラップがキャッチ、そして試合終了。

フランクフルトは結果的に5-2の大勝を飾ったが、チャンスの数から言うと逆の結果になってもおかしくなかった。DFラインが急造な上に、長谷部は攻撃はいいけど守備ではボランチでのプレイに慣れているので1対1の軽さが目立ってしまっていた。これじゃチームメイトに爺さんと呼ばれても仕方ない(笑)。

鎌田は結果だけを見れば1アシストに過ぎなかったが、彼が人が密集するバイタルで正確にボールを捌く事がフランクフルトにとって攻撃の生命線である事が良く分かる試合だった。鎌田がいればヨビッチもやりやすそうである。遠藤は、ゴールかアシストが付いてもおかしくないプレイは見せたがまたも結果に繋がらず。うーん、惜しいんだけどなあ。

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