これまで好調だったシュツットガルトは、ここに来て下位チームに連敗。チームを引っ張って来たワマンギトゥカ、ニコラス・ゴンザレスが相手に研究され、遠藤も厳しいマークを受けて得意の縦パスを出させてもらえなくなっている。
シュツットガルトのフォーメーションは遠藤がアンカーに入った3-1-4-2なのだが、マインツは2トップがシュツットガルトの3バックにプレスをかけ、トップ下のラッツァが遠藤をマンマーク、序盤からシュツットガルトはビルドアップで度々ミスを起こして何度かピンチを作ってしまう。
前半15分ごろから、遠藤がDFラインにまで下がって4バック気味になり、これでようやくシュツットガルトのビルドアップが安定、徐々にシュツットガルトがマインツゴールに迫るようになる。24分にはソサが右サイドを抜け出しカライジッチが合わせるが、マインツGKツェントナーに上手く防がれる決定機。
シュツットガルトはその直後にカストロが怪我でフェルスターと交代、遠藤がキャプテンマークを付ける。結局シュツットガルトの前半はボールを支配しながらシュート3本で枠内ゼロと、マインツに上手く守られてしまう。
後半も互いに激しく潰し合うガツガツした立ち上がり。しかし先制したのはホームのシュツットガルト。後半10分にシュツットガルトのFKをカライジッチが落とし、セカンドボールを拾ってソサがクロス、これをカライジッチが頭1つ抜け出すヘディングを叩き込む。15分にはマインツもCKからヘッドがクロスバー直撃のチャンス。
そこからは中盤にスペースが生まれるようになり、互いにゴール前でのシーンが増えて来た後半28分、シュツットガルトがゴール前で相手の攻撃をカットすると、ワマンギトゥカがドリブルで80mを独走、そのままカットインからファーへシュートを突き刺し大きな2点目。
その後は2点ビハインドのマインツが人数をかけて攻勢に出るも、遠藤が幅広く動き回ってカバーに奔走、3分のロスタイムもきっちり守り切って試合終了。シュツットガルトは意外な事にこれが今期ホームでの初勝利となった。
遠藤については、攻撃は自身へのマークと、パスの受け手に対するマインツのカバーが良くて縦パスは封じられたが、守備では90分間ボールに対してプレッシャーをかけまくり、最後まで運動量と集中力が落ちず、キャプテンらしくチームを牽引したと言えるだろう。