「古き良き”トップ下”時代の完全なる終焉」香川真司選手のギリシャリーグPAOKへ移籍

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ここ数日は、ただでさえ期末で予算消化だの査定だので忙しい上に、オフィスの引越と急な飛び込み業務が重なって本業が酷い事になっています・・・

そんなわけで試合を見る時間がロクに取れず更新もままならない状態ですが、一昨日は日本のサッカー界にとって大きなニュースがありましたね。

元サラゴサの香川真司選手の、ギリシャ1部リーグPAOKへの移籍が決まりました。

古巣であるセレッソは迎える気まんまんだったようですが、香川本人は欧州でのプレーにこだわり、5大リーグからのオファーは無かったものの、PAOKはヨーロッパリーグを狙える順位に付けており、何とか妥協点に引っかかったという感じでしょうか。サポーターが熱い事で有名なチームなので、きっとファンに愛されるでしょうね。

そしてもう1つ個人的に注目したのは、レアルのウーデゴール選手がアーセナルにレンタル移籍をしたニュースです。

レアル・ソシエダで大活躍し、満を持してレアル・マドリーに復帰をしたものの、ジダン監督は彼をほとんど実戦で起用せず、出場機会を得るために移籍を直訴、結局アーセナルへの移籍がまとまったという話でした。

香川とウーデゴールとの共通点は、どちらもトップ下に特化した選手だという事です。

今でも4-2-3-1でトップ下を置くチームはありますが、4-4-2や4-3-3、3-4-3の形を敷くチームのほうが圧倒的に多くなっています。しかも4-2-3-1のチームでも、トップ下の選手はよりフィジカルに長けたポストタイプか、前線からプレスをかけまくって裏抜けするスピード&スタミナタイプが多数派で、バイタルで浮いてボールを待つ香川のようなクラシカルなスタイルは絶滅しつつあります。

もはや、テクニカルで線が細めの選手が生きる場所は、守備を覚えてモドリッチのようにインサイドハーフになるしか無いのが実情と言えます。トップ下でパスコースを消す守備しかしていなかった香川が、今から5大リーグでポジションを確保するのはどのみち困難だったのです。

久保も香川と似たようなタイプで、サイドなら1対1のテクニックで抜くことが出来ますが、トップ下に入った時は味方からボールが来ずに苦労をしてますからね。日本はまだまだトップ下信仰が強い国ですが、これからの時代はいかにして守備を覚えるかが欧州移籍へ進む上での必須条件になって来るのではないでしょうか。

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