「孤立の鈴木優磨にムボヨという救世主が登場」ベルギー・プロリーグ第25節 コルトライク-シント・トロイデン

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既にミッドウィークに行われた試合なので内容については簡単に。

鈴木優磨が前節に続き2ゴールを決め、リーグ得点ランク3位となる12ゴール目を揚げてのアウェイ勝利と、結果については申し分ない試合ではあったが、実際に試合を見てみると後半はひたすらシント・トロイデンが防戦一方で、良くこれで勝てたなという内容だった。

得点もかなりラッキーなもので、前半13分にPA内に走り込んでこぼれ球を拾ったダーキンが、相手の残った足に引っかかって倒れてPK、鈴木優磨のキックはコルトライクGKイリッチにセーブされたが、キックの前にPA内にコルトライクの選手が入ったという判定でやり直し、同じコースに蹴って先制。

そして前半のロスタイムに、シント・トロイデンはカウンターから左サイドをカカーチェが抜け出し、ニアに入ったムボヨがマークを意識してスルー、裏に入った鈴木がゴール左に流し込み2点目。

ムボヨはこの試合相手であるコルトライクから冬に移籍して来た選手で、これまでは鈴木だけがターゲットマンだったので、相手のマークを一身に受けてしまっていたのだが、今はムボヨもターゲットになれるため、後ろの選手にとってはパスの選択肢が2倍になっている。

さらに前節も自らゴールを決めるチャンスがあったのに鈴木へアシストと、、ベルギーリーグでは極めて珍しい利他的な選手。今までのシント・トロイデンでは前線で鈴木が孤立気味になっていたが、ここのところのゴールラッシュはムボヨが入ったおかげでもある。

そしてこの試合はGKのシュミット・ダニエルも頑張った。まず前半29分、至近距離からのヘディングをきっちりセーブ、41分にも右からのクロスに合わせたゲイエのヘッドも左手に当てて弾き返す。

後半も28分にPA内でのクリアミスを拾われ、シュヴァリエがほぼフリーでシュートも枠外で命拾い。31分にもシュヴァリエがミドルもシュミット・ダニエルが片手1本で弾くと、39分にもアーリークロスからバダモシのヘッドも横っ飛びでセーブと、まさに獅子奮迅の働きだった。

代表の正GK争いも、フランスリーグのストラスブールで川島が3試合連続無失点と奮闘しているし、これまでレギュラーだった権田はポルティモネンセで出番を得られず清水エスパルスへレンタル移籍と、それぞれの立場が大きく変化して来たために、一層激しくなりそうである。

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