「3点全てに絡む大活躍の堂安、対する遠藤は1失点目の逆起点で明暗が分かれる」ドイツ・ブンデスリーガ第17節 アルミニア・ビーレフェルト-シュツットガルト

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ここ4試合で2勝1分と調子が上向いて来た15位のビーレフェルトは、10位のシュツットガルトとホームで対戦。

ビーレフェルトはもちろん堂安が右SHで先発、フォーメーションは中盤ダイアモンドの4-4-2。対するシュツットガルトは、得点源であるニコラス・ゴンザレスとワマンギトゥカの2人を出場停止で欠き、遠藤がいつものダブルボランチに入った3-4-2-1。

試合はアウェイのシュツットガルトが高い位置からプレスを仕掛け、ビーレフェルトはロングボールを蹴ってセカンドボールを拾う狙いで対抗するが、すぐにペースはシュツットガルトがはっきりと握る。

前半16分にはゴール前でパスを受けたカライジッチが至近距離から振り向きざまシュートも、ビーレフェルトGKオルテガが反応して防ぐ。24分にはクリモヴィッツがDFを振り切りGKと1対1、縦に行ってからの折返しはギリギリクリアと、シュツットガルトが2度の決定機。

しかし先制はビーレフェルト。前半27分に遠藤のワンタッチパスがカットされ、浮いたパスから左サイドを抜け出したラウルセンがグラウンダーのクロス、飛び込んだ堂安がニアで潰れると、ファーに走り込んでいたクロスがフリーで押し込み、ワンチャンスでゴールを決めてしまう。30分には堂安が右でのキープから縦に抜いてクロスもGKキャッチ。

その後、フェルスター、カライジッチとまたも惜しいチャンスを決められなかったシュツットガルトに対し、ビーレフェルトは後半早々にGKからのフィードをクロスが競って裏に落とし、拾った堂安が右足で低いクロスを放つと、これがCBケンプフに当たってオウンゴールとなってしまう。

後半13分にクレメントがボランチに入って遠藤がリベロに下がる。しかしビーレフェルトは直後に堂安がドリブルを起点に右サイドを抜け出すと、右足のクロスが潰れたこぼれ球をフリーでクロスがシュートも、シュツットガルトGKコペルの体に当たってコースアウトの決定機。18分には堂安がPA外からシュートも遠藤がブロック。28分も堂安のミドルが大きく外れる。

すると後半41分、カウンターから右サイドでパスを受けた堂安がドリブル、またぎフェイントからカットインすると見せかけて縦に突破、右足でファーに上手く流し込み、勝負を決定づける3点目。そしてそのままスコアは動かず試合終了、ここまでリーグ戦の総得点が10点だったビーレフェルトがまさかの3得点で勝利した。

堂安は3点に絡む結果もさることながら、守備では自陣まで戻ってカバーし、攻撃では常にセカンドボールを狙ってFWをフォローと、まるでピッチに2人いるかのような運動量、攻守の切り替えが素晴らしかった。そして右足も確実に武器となっているし、伊東純也、久保らとの代表右サイド争いはますます激しくなりそうだ。

遠藤については、プレイ自体は悪くなかったが失点の逆起点になってしまったのは不運だった。途中からリベロになったが、ラインコントロールは長谷部や吉田ほど上手くなく、あまり持ち味を出せたとは言えなかった。まあこういう日もあると、サクッと忘れるしか無いね。

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