「デュエルマスター遠藤が牽引する若きシュツットガルト、アウェイでドルトムントを粉砕する」ドイツ・ブンデスリーガ第11節 ボルシア・ドルトムント-シュツットガルト

スポンサーリンク

チャンピオンズリーグのグループリーグ首位通過を決めたドルトムントは、ハーランドが怪我で3-4-2-1の1トップには怪我明けのロイスが入り、シャドーにレイナとサンチョが入った形。シュツットガルトも同じ3-4-2-1で、遠藤はいつものようにボランチで先発。

試合はアウェイのシュツットガルトが果敢に攻め立て、前半3分にはドルトムントGKビュルキにセーブされたが遠藤が中盤でのターンからミドルシュート、直後にも遠藤がドリブルでPAに攻め込むシーンを見せる。

前半15分ぐらいに、そこまでシュートが無かったドルトムントがジリジリとボールを支配してシュツットガルト陣内に攻め込むようになるが、クロスを上げても中で決めてくれる選手がいない。

すると前半25分にシュツットガルトはカウンターからセンターをクリモヴィツが抜け出したところを、後ろからエムレ・ジャンがタックルしてPKの判定。これをワマンギトゥカが真ん中に決めてシュツットガルトが先制する。

ドルトムントは、そこから火がついたように高い位置からのプレスを仕掛けて何度かチャンスを作ると、40分には左サイドをオフサイドギリギリで抜け出したレイナにパスが渡り、トラップからファーにループ気味のシュートを決めてドルトムントが同点に追いつく。

後半立ち上がりも、どんどん後ろから選手が追い越していくドルトムントの勢いが目立ったが、後半7分にドルトムント陣内でパスカット、そのままマンガラが持ち込んで折り返しをワマンギトゥカが体に当ててのゴールを決めてシュツットガルトが再びリード。

ドルトムントは後半15分にエムレ・ジャンに代えてヘイニエルを投入、4バックに変更したと思った次の瞬間、遠藤の縦パスを基点にソサからグラウンダーのクロスをフェルスターがトラップで抜け出し、冷静に右隅へ決めて3点目。

さらに後半17分もドルトムントはベリンガムのパスミスをワマンギトゥカに奪われ、右サイドに抜けたクリバリがドリブルでPA内へ侵入、ワンフェイクからゴール右にシュートを決めて勝利を大きく引き寄せる4点目。

シュツットガルトはクリバリとワマンギトゥカを下げる余裕の、ドルトムントにとっては屈辱の采配。5-4-1の形で自陣に砦を作るシュツットガルトに対して、ドルトムントはPA付近でボールをキープして、サンチョのドリブルなどで攻め立てるが、遠藤もDFラインに入ってドルトムントの猛攻を跳ね返す。

後半35分にシュツットガルトもミスからゲレイロが折り返してサンチョがシュートも、シュツットガルトGKコベルがファインセーブ。ドルトムントは残り5分で16歳のムココを入れ、直後にレイナがゴールと思われたがその前のプレイでオフサイド。

そして後半ロスタイム、ドルトムントはシュルツが横パスをミス、そのままカウンターでニコラス・ゴンサレスが抜け出しダメ押しの5点目、そして試合終了。シュツットガルトが強豪ドルトムントにアウェイで圧勝して7位にまで浮上した。

いかにもドルトムントが自ら崩れていった格好の試合だったが、平均年齢24歳の若いシュツットガルトの勢いも素晴らしかった。クリバリ、ワマンギトゥカあたりにはすぐにでもビッグクラブからオファーが来るだろう。

遠藤についてはアンカー気味のポジションだったが安定感はさらに増していて、ほとんどデュエルでボールを取られず、正確で素早いパスで攻守の切り替えを支えていた。年齢的には微妙なところだが、もう1段のステップアップがあるかもしれないね。

タイトルとURLをコピーしました