ツール・ド・フランス第3・4ステージ

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第3ステージ

前半はプロヴァンス特有の狭くて上下動のあるテクニカルなコースで、3箇所の3級山岳でのポイント狙いで、山岳賞マイヨ・アポワルージュを着るブノワ・コヌフロワと2位のペレス、クザンが飛び出し、途中でペレスがポイントを逆転したのだが、何と下りで自身が所属するコフィディスのチームカーと接触、鎖骨骨折でリタイアしてしまう。

そして最後の4級山岳を越えた40km地点からほぼ緩い下りだけになるため、今大会初のピュアスプリンター同士の勝負になった。ゴールスプリントではまずサガンが飛び出すが吸収、サム・ベネットが抜け出したかと思ったら、後ろからフェンス脇をすり抜けたユアンがそのままの勢いでベネットを交わし、先頭でゴール。昨年3勝した大活躍が、今年も見られそうなユアンの切れ味だった。

第4ステージ

今大会、早くも訪れた1級山岳頂上ゴールステージ。とは言え、まだ各選手の体力に余裕がある序盤、そして160kmという短い距離、最後以外は比較的楽な山岳という事で、ラストのオルシエール・メルレット峠に入った時には、ほぼ全員が入った巨大な集団のままで登り始めるという異様な光景が見られた。

先頭では優勝候補のログリッチを擁するユンボ・ヴィズマチームが、残り5km地点からミラノ・サンレモで優勝したワンデイレーサーのファンアールトが強力な牽引を見せて集団はあっという間に小さくなる。

そして残り600m地点からマルタンがスパート、それにすぐさまログリッチが反応するが、アラフィリップやベルナル、ボガチャルらライバルは一歩出遅れてしまう。ログリッチは強力なスプリントでマルタンをあっさり交わし、まずはマイヨジョーヌ候補1番手である事を強烈にアピールする勝利を手に入れた。

アラフィリップは同タイムの5位フィニッシュで、ボーナスタイムで詰められたがマイヨジョーヌを守り、ボガチャルは2位、キンタナが4位、ディフェンディング・チャンピオンのベルナルは7位に終わった。

今日の第5ステージは、ツールではおなじみのアルプスの麓にある街ギャップから、西の中央山塊へと向かう平坦ステージ。ミストラルという南仏名物の強風が吹く場所だけに、集団の中切れが起こると一気に優勝争いに波乱が起こるかもしれない、トップチームにとっては気が抜けないレースになるだろう。

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