「日本人4人全員ベンチ入り、鈴木は結果を出したが松原と伊藤にはまだ課題」ベルギー・プロリーグ第4節 KASオイペン-シント・トロイデン

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ここまで3試合で1勝1分とまずまずのスタートを切ったシント・トロイデン。この試合は伊藤達也とシュミット・ダニエルがベンチ入りし、日本人全員がスカッドに揃った。鈴木優磨は4-3-3の1トップに、松原は左SBで先発。対するオイペンは4-2-3-1のフォーメーション。

初先発の試合では散々な出来だった松原に注目して試合を見始めたのだが、課題だったビルドアップ面ではCBからのパスに対してすぐに体を開いて前にボールを置き、鈴木優磨や左SHのイ・スンウに対して縦パスを出すなど改善は見られた。イ・スンウが中に寄ったポジションを取るので、松原がオーバーラップする機会もあったが、逆にボールを奪われカバーに入ったアサモアがイエローをもらってしまう。

守備では前半13分に右SHのコナン・エンドリとマッチアップ、ドリブルに対して足を出したのはいいが、そのまま押し切られてクロスを出され、エンゴイに合わせられて失点。前半29分にもエンドリと競って止められず、ドリブル突破を許すなどデュエルの課題を露呈。

前半24分にオイペンの左SBエリスがコロンバットに後ろからチャージを受け、転んだ際にわざと足を伸ばして蹴りに行ったとVARで判定され一発レッド。シント・トロイデンは数的優位になったので、その後は松原がほぼ上がりっぱなし。

しかし後半はオイペンが4-4-1の形で自陣にブロックを作り、ニアゾーンに選手が入り込んでゾーン攻略を図るが、なかなか得点を奪えず。逆にまた松原がカウンターでエンドリに振り切られムマエがイエローを受けるなど、またデュエルでのミスを犯してしまう。

シント・トロイデンは後半21分に伊藤達也が入り、イ・スンウが右SHに回る。伊藤はスペースでボールを受けて仕掛けるだけでなく、エンドリにボールを奪われても必死でプレスに入り、以前より成長した姿を見せる。

後半37分には松原のアーリークロスからバロンゴがヘッドも枠に行かず。しかし38分に伊藤のラストパスを鈴木優磨がキープしようとしたところを倒されPK、これを鈴木自身が落ち着いて流し込み同点。

その後はオイペンが前からのプレスを復活させ、シント・トロイデンにもミスが増えてあまり押し込めなくなり、90分に伊藤がファールをもらうもFKからブアトゥがフリーでヘッドもバーの上。そして同点のまま試合終了。

松原は上に書いたように守備面でまだまだ大きな課題。鈴木はボールを受けるポストの動きと体を使ったキープまでは良かったが、そこからは孤立気味なのもあって、攻撃に上手くつなげる事が出来なかった。伊藤はドリブルやクロスの切れはあるが、彼の課題はずっとインサイドでのプレイ幅。そこが向上しないとイ・スンウから先発は奪い返せないだろう。

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