「4-2-3-1の”南野シフト”が、リバプールの弱点を補うオプションになる」コミュニティ・シールド 2020 リバプール-アーセナル

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日本のゼロックス・スーパーカップがお手本にした、プレミアリーグの優勝クラブとFAカップの優勝クラブによって、シーズン開幕一週間前の週末に行われるイングランドFA主催のタイトルマッチ、コミュニティ・シールド。リバプールとアーセナルという好カードだが、ツール・ド・フランスが始まっているので南野が出場してから試合を見てみた。

南野は、アーセナルが1点リードしている後半15分に、ミルナーとウィリアムズが下がった時に、ナビ・ケイタとともに投入。フィルミーノが1トップで、2列目が南野、サラー、マネが並んだ4-2-3-1のフォーメーションへと変更した。

とは言え、左サイドはほぼロバートソンが上がりっぱなしになっているのに対し、右SBのジョー・ゴメスは下がり気味で、マネが右に張っているため実質的には3-2-4-1のような形で、南野はウイングというよりトップ下に近い位置取りになっていた。

後半22分には相手のミスパスをナビ・ケイタが拾い、最後は南野がミドルもGKキャッチ。24分は長いボールに南野が抜け出し、相手の先を取って上手くファールをゲットする。そして28分、サラーのカットインからフィルミーノが繋ぎ、南野の背後へのフリックが相手に当たってこぼれ、それを南野がゴール右へ流し込みリバプールでの初ゴールをゲットする。

この得点であからさまに南野へボールが集まるようになり、32分にはフィルミーノとのワンツーからゴールへ向かったり、PA右に流れて倒されかけたが粘ってキープしたり、随所でボールに絡むようになる。

しかしその後はリバプールの勢いがやや落ちてアーセナルが攻める時間帯も生まれるが、3分のロスタイムでもスコアは動かず試合はPK戦に。

リバプールは3人目のブリュースターがバーに当てて失敗、4人目の南野はど真ん中に蹴り込んで決めたが、アーセナルは5人目のオーバメヤンまで全員が成功、アーセナルがコミュニティ・シールドを制した。

今までバイタルにポジションを取ってもなかなかボールが出て来なかった南野だが、この試合ではまだ信頼度は万全じゃないが、フィルミーノとはかなり呼吸が合うようになって来たように思う。4-3-3の前線だとスピードやフィジカル不足が目に付くが、リバプールが不得意なアウェイで引いた相手を崩すオプションとして、南野を入れた4-2-3-1は有力なオプションになりそうだ。

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