「浦和の引きこもりサッカー、広島は70分攻め倒してもノーゴール」J1第10節 浦和レッズ-サンフレッチェ広島

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前節は名古屋に2-6と大敗した浦和は、先発を5人入れ替えて4-4-2のフォーメーションで臨んだのに対し、広島は同じメンバーの3-4-2-1で迎えた埼玉スタジアムでの試合。

試合開始から、浦和の4バックは非常に幅が狭い形で最初から並んでいるため、広島のWBやシャドーがサイドでボールを持つと、浦和のSHが下がって対応せざるを得ず、前線の人数が明らかに足りない状況。

これはいったいどうやって攻めるつもりなのかと思ったいたら、前半5分に広島がクリアし切れなかったボールがレオナルドに渡り、ドリブルからのスルーパスに抜け出した汰木が倒されPK、これをレオナルドがきっちり決めて浦和が先制。

4-4-2対3バックの図式はアトレティコ対ライプツィヒと同じではあるが、広島はあまりアンカーを使ったビルドアップをせず、浦和がコンパクトに待ち構えているサイドを使うシーンが多かったのだが、15分過ぎにようやくサイドチェンジを使ってスペースを意識した攻撃を見せるようになる。

前半21分にレアンドロ・ペレイラのオーバーヘッドシュートを浦和GK西川が腕一本でファインセーブする決定機を作るが、その後は広島が主導権を握り続けるが、浦和はボールサイドのSHが下がり、2トップの武藤が2列目に吸収された5-4-1の形で守り倒す。

後半も立ち上がりは広島が連続でCKの場面を作り、スルーパスからレアンドロ・ペレイラのシュートは西川が弾き、6分のCKからハイネルが合わせたヘッドも西川がファインセーブ。22分には右からのクロスに東が合わせるがわずかに枠外。

後半30分に広島はドウグラス・ヴィエイラと野津田を投入、浦和は汰木に代えて岩波を入れ、それまでは可変5バックだったのが完全に常設5バックで残り時間を守り切る体勢に。

広島は圧倒的にボールを支配するも、アタッキングサードからの攻撃がニアゾーンへのスルーパスに偏重、浦和はそれを読んでしっかりカバー、最終盤には広島はクロスを浴びせるも、高さで浦和に勝るわけでもなく、イマイチ狙いが絞り込めず。

後半ロスタイム2分に、広島はPA外側やや右でFKを得たが、野津田のキックは西川が一歩も動けなかったが、わずかにコースはポスト左に外れる。そして1-0のまま試合終了。

シュートは3対24、枠内シュートは1対6、CKは0対13という圧倒的なスタッツなのに浦和が勝利。西川が当たりまくっていたおかげではあるが、ライプツィヒに比べて広島の攻撃に相手がブロックを作る前に攻め込む意識が足りなかったのも事実。こういう点はまだまだJリーグの課題である。

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