冬の移籍マーケットでザルツブルクから南野のチームメイトだったホランドを獲得、いきなり得点を量産して乗りに乗っているドルトムント。しかしDFBポカールのベスト16ブレーメン戦では、ローテーションでホランドを温存する選択をして来た。
ブレーメンは、怪我明けから調子が上がらない大迫が先発、3-4-2-1のフォーメーションで1トップがゼルケ、2シャドーにラシツァと大迫が並ぶ形で試合開始。
試合は、格上のドルトムントがボールを保持する流れで始まるが、ブレーメンは5バックで自陣に壁を作り、ボランチと2シャドーは中央に寄った形を取り、サイドの途中まではある程度自由にやらせても中央はしっかり固める狙いが見える。
試合が動いたのは17分、ブレーメンがPA付近でボールを奪い、ラシツァのシュートをドルトムントGKヒッツが弾いたボールをゼルケが上手く押し込んでブレーメンが先制する。
その後はドルトムントが圧倒的に攻め立てるが、フンメルスのオーバーヘッドはGKパブレンカがファインセーブで決定機を防ぐ。逆に前半30分、ブレーメンはCKから流れたボールをビッテンコートが目の醒めるようなゴラッソミドルを叩き込んでブレーメンが2点目。
44分に、ブレーメンはカウンターからゼルケが抜け出し、GKと1対1でのシュートもヒッツにセーブされる。ゼルケはその直後に足を痛めて心配されたがプレイは続行。
後半になると、ドルトムントはたまらず温存していたホランドを投入。ブレーメンは前半と全く戦い方は変わらず、水際で耐え忍ぶミッションを遂行していたが、ハキミを中心としたドルトムントの攻撃が分厚さを増してくる。
後半23分にロイス、サンチョと繋ぎ、ニアゾーンに入ったブラントがクロス、それをホランドが押し込みドルトムントが1点差。さらにドルトムントは17歳のアメリカ代表レイナがフリーでシュートもパブレンカが何とかセーブ。
しかし25分、ピッチ中央でパスを受けた大迫から絶妙のスルーパスがラシツァに渡り、きっちりファーに決めてブレーメンが3点目。しかしドルトムントも、風貌もプレイも「アメリカの久保」レイナがダブルタッチからファーにシュートを決めて1点差に迫る。
その後はレイナとモイサンデルがPA内のプレイで揉めて両方イエローをもらう場面や、ロイスのシュート、パブレンカに防がれたホランドのヘディングなどの決定機があったが、スコアはそのまま動かず3-2で試合終了。ブレーメンがドルトムントを破ってポカールベスト8へとコマを進めた。
ぶっちゃけ、ホランドが入ってからドルトムントの攻撃が一気に怖くなったし、何故先発させなかったのか疑問。ターンオーバーだとしても先に2点ぐらい入れてから下げたら十分勝てたように思う。ファブレ監督に批判が集まっても仕方ない采配だよね。
大迫については、決勝アシストで復活みたいに言われているが、体のキレ、アジリティ、運動量はまだ戻ってない様子。しかしゼルケは大迫の代わりに基点となれるし、推進力のあるラシツァと3人で良い補完関係が出来ているように思う。バルサBの安倍が肉離れで手術が決まってしまったので、まずは残留を決めてスッキリ五輪のOAに選ばれて欲しいね。