公式戦3連敗で10失点と、DF陣に怪我が相次いで守備が崩壊気味のシント・トロイデンは、現在リーグ2位と好調のアントワープをホームに迎えての試合。
シント・トロイデンのフォーメーションは3-4-1-2で、GKはシュミット・ダニエル、2トップの左に鈴木優磨が入り、伊藤はベンチ外。対するアントワープは4-2-3-1という形。
試合はシント・トロイデンがWBのアコラツェ、ボタカがサイドチェンジを受けて起点になり、鈴木とバロンゴの2トップが中盤に下がってポストプレイで繋ぐ形が機能、序盤からシュートチャンスを作る。
が、アントワープも守備を修正してマークの対象をはっきりさせると、シント・トロイデンのミスを拾ってカウンターという形でリズムを盛り返し、33分にはサンコンの不用意なキープを奪われ3対1の形にされるが、シュミット・ダニエルがPAの外でスライディング、絶体絶命のピンチを救った。
後半もシント・トロイデンがボールポゼッションで優位に立ちながら、前線がマークされてシュートまで行けず、逆に10分にはアントワープに3バックの外のスペースを使われ、シュートはシュミット・ダニエルがファインセーブ、こぼれ球のシュートはクロスバーに当たって命拾い。
試合の終盤はアントワープのペースになって、鈴木は試合から完全に消えてしまい、37分にはフリーでヘディングを食らうが奇跡的にシュミット・ダニエルの正面。しかし41分にシント・トロイデンはようやくセカンドボールを拾って波状攻撃、最後はソウザのシュートをGKが弾き、こぼれ球を鈴木が押し込み先制点。
シント・トロイデンにとっては、後は守り切るだけだったのだが、ロスタイム3分にPA内でパスを受けたブタをトローンべ―クスが腕で抱えてしまいPK。シュミット・ダニエルはコースに飛んだが届かず同点、そして試合終了。
土壇場のドローで勝ち点2を逃したのはもったいなかったが、試合内容からすると上々の結果。鈴木もシュミット・ダニエルも結果にコミット出来たのは良かったが、鈴木はちょっと後半は消えてしまったかな。体は強いけど大迫のような柔らかさが無いので、代表の1トップへ据えるには確実性、継続性をもっと高めないとね。まずは今期2桁得点が目標だ。