長かったドイツ・ブンデスリーガも今節が最終戦。ブレーメンは数字的にはELへの可能性は残しているがほぼ終戦で、ライプツィヒもCLは確定している事実上の消化試合。フォーメーションはブレーメンが中盤ダイアモンドの4-4-2で、大迫は2トップの一角で先発。ライプツィヒはフラットの4-4-2。
試合は戦術的な練度、個人能力に優れたライプツィヒが終始押し込む形で推移。しかし前半33分に左からのクロスを大迫がダイレクトでシュートしようとしたところをウバメカノに阻まれ、VARでファールと判定されPK、これをラシツァがきっちり決めてブレーメンが先制する。
さらに前半38分にブレーメンは相手陣内でFKを獲得、シャヒンのキックに大迫がヘディングで頭1つ抜け出すもシュートはわずかにニアへ外れてゴールならず。前半ロスタイムにはライプツィヒがブルマがシュートをするもポストに当たってこれも入らず。
しかし後半8分、PA内でブルマがシュートをしたところをフリードルがカバーに行き、ボールが腕に当たったのをファールに取られてPKの判定、ブルマが蹴ったボールは大きく外れてブレーメンは命拾い。
大迫は、FWというよりはトップ下の位置になり、守備時は相手のアンカーにプレスをかけつつ、攻撃では中盤に降りてポストとなり、24分にはターンからラシツァにスルーパスを通して惜しいシュートという場面を作り出す。
後半25分にライプツィヒは2選手を交代し、29分には大迫がピサーロと交代。しかし後半38分にマキシミリアン・エッゲシュタインがあわやオウンゴールというバックパスをやらかしてから流れが変わり、連続攻撃からムキエレがクロスに合わせてライプツィヒが同点。
しかしその直後、ブレーメンは相手のクリアミスを拾うと、PAすぐ前で横パスを受けたピサーロがカットインから豪快なシュートを決めて勝ち越し、そしてそのまま2-1で試合終了。ブレーメンはヨーロッパリーグ圏内には届かなかったものの、8位と上位の成績でシーズンを終える事になった。
大迫については、ライプツィヒの守備がゾーンだったので比較的楽にポストプレイをする事が出来た。明確なマンマークを付けられなければ、バイエルン相手にもポストをこなす能力の高さを改めて証明した。来期もチームにとって重要な存在になるだろうが、そろそろ便利屋から点取り屋へのレベルアップもお願いしたいところである。