プレーオフ2を連勝でスタートした好調同士の対戦。シント・トロイデンは2トップが木下と鎌田、インサイドハーフに遠藤、3バックの右に冨安と日本人4人が先発となった3-1-4-2、対するウェステルローは4-4-2のフォーメーションでスタート。
試合はアウェイのシント・トロイデンがボールを保持しながらも、全体的に前がかりで危ないカウンターを受ける場面が多く、前半14分にシント・トロイデンのアサモアがエイブラハムをPA内で後ろから押し倒してPK、しかしファン・エーノのキックはGKピラールにセーブされる。
17分には、高い位置でボールを奪ってから遠藤、木下、また遠藤で最後は鎌田のシュートという場面を作ったが得点ならず。すると前半24分にエイブラハムが右サイドでボールを受けてから突破、折返しをナーセンスが体ごと押し込みウェステルローが先制する。
後半の立ち上がりはウェステルローに押される流れになるが、逆に後半3分、シント・トロイデンはカウンターからボタカがシュート、これはウェステルローのGKが弾いたが鎌田が抜け目なく頭で押し込み同点。
遠藤は後半からインサイドハーフに入ってアサモアがアンカーになるのだが、どうもアサモアだけでバイタルが抑えきれず、後半19分には遠藤が怪我で交代、木下も下がって代わりに関根が左のインサイドハーフに入る。
すると後半23分、関根が放ったシュートがロメンスの腕に当たり、しばらくしてからVARによってPKが与えられ、ボタカがキックするもど真ん中のコースをGKがセーブ、しかしこぼれ球を関根、これもセーブされたが最後は鎌田が押し込みドッピエッタ。
しかし後半32分、セットプレイからの浮き球を冨安が相手に押されて中途半端なクリアになってしまい、それをエイブラムスに押し込まれてまたも同点。
その後は、関根のクロスから鎌田がシュートも相手に当たるなど、終始シント・トロイデンが攻勢をかけ、後半45分にはカウンターから鎌田のシュートなどチャンスはあったものの得点には至らず、結局2-2で試合終了。
何とかアウェイで勝ち点を拾ったとは言え、ちょっとシント・トロイデンの不安定な守備が目立つ内容だった。アンカーがアサモアだけでは不安定で、遠藤は基本的に動き回ってどっか行ってるし、中盤をどうやって引き締めるかが今後の鍵になりそうである。
最後に、日本人選手5人についての個人的な採点まとめ。
- 木下 4.5:1トップとしての基点役を果たせず途中交代。
- 鎌田 7.0:ドッピエッタ以外にもトラップの正確性でチャンスに絡む。
- 遠藤 5.5:あまりに動き過ぎでアサモアをフォローできず、怪我で交代。
- 冨安 5.5:相手に当たられたとは言え失点に絡むミス。
- 関根 6.0:左サイドで多くの攻撃に絡み存在感は出せた。