プレーオフ2の第2節、初戦のシャルルロワ戦に勝利したシント・トロイデンは、今期2部のベールスホット・ウィルレイクと対戦。
シント・トロイデンはスタメンで1トップを張っているボリの怪我などで、1トップが木下、トップ下が鎌田、アンカーに遠藤、そして左CBに冨安と日本人が4人揃ったスタメン、フォーメーションは3-1-4-2。
前半5分、右からのクロスを後ろ向きで受けた木下が反転シュートも外れてCKというチャンスをいきなり作るが、10分に木下のシュートがGKにキャッチされ、そこからのカウンターでニアゾーンに入ったヴァンザイルの切り返しにテイシェイラがあっさり抜かれ、ファーにゴールを決められて失点してしまう。
その後もシント・トロイデンがボールを支配するも、木下はボリほど動いてボールを呼び込まないので、鎌田がパスを受けるスペースが無く、遠藤はアンカーなんだけど相当動き回り、バイタルをカバーする選手がおらずあっさりシュートを打たれたりと、どうにも試合の流れがチグハグで決定機が作れない。
ようやく前半31分に、左サイドを飛び出した鎌田にスルーパスが通り、折返しを木下がスライディングで押し込みゴール、と思ったら審判の笛。しかしVARでオフサイドが取り消され得点が認められ同点。木下は43分にも左サイドからニアにシュートを打つがGKの手に当たって防がれる。
前半の終盤から後半にかけてはベールスホットのペース。ベールスホットは3-4-2-1のフォーメーションで、ボールを奪うと両WBが同時に前線へ上がり、4バックの外からオーバーラップし、逆サイドの選手が前線に入って来る攻撃に迫力があり、シント・トロイデンにとっては苦しい展開が続く。
ところが後半12分、右からのクロスが相手選手の肘に当たり、VARを確認するまでもなくPKの判定、これをボタカが決めてシント・トロイデンが逆転に成功する。そして27分に木下が下がって関根にスイッチ、左SHに入ってセバージョスが前線に。
関根は活発な飛び出しでカウンターのターゲットになろうとするのだが、もう一つ味方とタイミングが合わずに良い形でパスがもらえない。42分にやっとグラウンダーのシュートを打つも枠の外に外れる。
その後はベールスポットがボールを支配するも、後半最初のようなスピード感が無く、中盤が空いてシント・トロイデンがしっかりセカンドボールを拾う。ロスタイムに鎌田がDFラインから抜け出しGKと1対1かと思われたが、寸前で相手のクリアにあって得点ならず。そして2-1で試合終了。
プレーオフ2を連勝スタートは良い結果だが、ボリが居ないと大迫不在のように基点が作れないし、さらに怪我人が出て苦しい状況なのは確か。その分、日本人選手の出番は増えるはずなのできっちり結果を出して欲しい。
日本人選手については短評で。
- 木下: 貴重な同点ゴールだが、あと2点は取れた。基点としては物足りない。
- 鎌田: 前半は消えがちも1アシスト。終盤のカウンターで相手を脅かす。
- 遠藤: やっぱ彼のダイナミズムは代表で必要。1枚アンカーは相変わらず怖い。
- 冨安: 今回は守備よりも積極的な攻撃参加が目立った。守備では大きな問題は無し。