「林のゴールで快勝も、日本代表にとっては厳しい現実」ベルギー・プロリーグ第18節 シント・トロイデン-ズルテ・ワレヘム

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W杯中断後の最初の試合となったカップ戦で、リーグ王者のクラブ・ブルージュを4-1で破ったシント・トロイデンは、16位のズルテ・ワレヘムとホームでリーグ戦を再開。

シント・トロイデンは3-4-2-1のフォーメーションで、シュミット・ダニエルがGK、林の1トップに岡崎が2シャドーの右、橋岡が右WBで先発。対するズルテ・ワレヘムは3-1-4-2の形。

試合は前半4分に、ズルテ・ワレヘムがCKからシサコがヘディングシュート、これをシント・トロイデンGKシュミット・ダニエルが横っ飛びで防ぎ、こぼれ球も何とか足で拾うファインセーブ。このあたりから、シント・トロイデンは岡崎がインサイドハーフに下がって、林とブルーノが2トップになった3-1-4-2の形に変更する。

前半17分にはクロスの跳ね返りを岡崎がボレー、これは相手に当たってゴールならず。19分には橋岡のクロスに林が合わせるもボールが高くて枠に飛ばせず。すると前半28分、シュミット・ダニエルからのロングボールを岡崎が競り合い、こぼれ球に林が反応、相手GKの股間を抜くゴールを決めてシント・トロイデンが先制する。

さらに前半36分、ズルテ・ワレヘムのCBセルモが縦パスをカットしたが、これが味方に当たってブルーノが抜け出したところを掴んで倒してしまい、得点機会阻止のDOGSOと判定され一発レッド。これでズルテ・ワレヘムが10人に減ってしまう。シント・トロイデンは直後のCKからゴールに見えたがオフサイド。

後半は10人のズルテ・ワレヘムが攻勢、しかしシント・トロイデンは林もプレスバックに参加して守備を怠らない。するとすぐにシント・トロイデンがペースを握り、後半13分には岡崎が胸トラからボレーも枠外。19分にはFKのこぼれ球を林がボレーもまた枠外。20分には左からのクロスが流れて岡崎が胸で落としてシュートも相手にカットされる。

しかし後半20分、シント・トロイデンは左寄り中央を抜け出したブルーノにスルーパスが通り、角度の無いところからゴールに流し込みシント・トロイデンがようやく追加点。後半28分にはカウンターから林が完全に抜け出すも、パス先を探しながらのシュートはズルテ・ワレヘムGKボスティンにブロックされる。

後半のロスタイムに入ってもシント・トロイデンが終始試合をコントロール、最後まで危なげなく守りきって2-0で試合終了。リーグ戦の再スタートをシント・トロイデンが勝利で飾った。

シント・トロイデン自体は好調そうに見えるが、いざW杯の試合を見た後となると、シュミット・ダニエル以外の日本人組の能力には物足りなさが残る。岡崎と林は守備はするけどスピードやテクニックに欠け、橋岡もスピード、クロス精度ともに厳しい。4年後の代表からは長友と酒井宏樹が抜けるのは確実で、SBの人材には苦しむ事になるのは確かだろう。

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