「強豪ひしめくグループで大健闘、日本を尻目に着々と礎を築くイラン」ロシア・ワールドカップ グループB イラン-ポルトガル

2018/06/27 | ワールドカップ

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昨日は11時から開始したグループCの最終戦を見始めたのだけど、オーストラリアはペルーに対して早々に失点してしまい、フランスは明らかにデンマークと談合をしていたので見るのを辞め、同じアジアであるイランとポルトガルの最終戦を録画観戦。

イランはここまで2試合で勝ち点3、勝ち点4のポルトガルに勝てば決勝トーナメント進出という自力勝負になった最終戦。イランのフォーメーションは4-1-4-1で、ポルトガルはクリロナとアンドレ・シウバが2トップに並んだ4-4-2という形。

試合は序盤からイランが9人のゾーンを自陣に作り、カウンターを狙う展開。ポルトガルは序盤はリスクオフでサイドからしか攻めてなかったが、10分を過ぎるとクリロナがアンカーの脇に降りてボールを受け、サイドへ展開という形でポルトガルがリズムを作る。

イランも単純にボールを蹴っ飛ばすのではなく、ボールを奪うと両サイドの選手がワイドにポジションを取り、サイドチェンジを交えて相手の守備を横に広げてからニアゾーンを使って攻める狙いが見られ、単なるカウンター戦術ではない。

しかしポルトガルはボール支配しながら、奪われてもゲーゲンプレッシングで回収する意識が強くてイランは中盤で余裕を持ってプレイが出来ず、序盤にあったようなサイドチェンジを交えて攻め込むシーンがほとんど作れなくなって行く。

ボールを支配するポルトガルに度々自陣のサイドを破られながらも、イランはGKベイランバンドを中心に粘り強く守って失点を許さなかったが、前半45分にポルトガルが右サイドからクアレスマがワンツーでPAへ侵入、アウトサイドでファーにゴラッソを決めてポルトガルが先制する。

さらに後半4分、ゴール前でクリロナが倒されたシーンがVARの対象になって微妙な判定だったがPK。しかしクリロナが右へ蹴ったボールをイランGKベイランバンドが完璧に読み切ってしっかりキャッチ、イランの予選通過に望みを繋げる。

その直後はイランのサイド攻撃が活発化したものの、またポルトガルがボールを支配する展開になるが、後半30分ごろからイランはシンプルに1トップのアズムンに向かってロングボールを蹴る攻撃に切り替えると、これが意外とポルトガルの脅威になってしまう。

さらに後半36分、サイドでプーラリガンジとクリロナが競り合った際に、クリロナの腕が故意に当たったという判定でイエローカード。ただイランも何故かロングボールを蹴らずにグラウンダーのパスを使うようになり、またポルトガルがボールを支配。

が、後半43分に右サイドからのクロスにアズムンが頭で折り返したボールが、セドリックの手に当たったというVARの判定で今度はイランにPK、これをアンサリファルドがゴール右上にきっちり決めてイランが同点に追いつく。

さらにロスタイム4分、ロングボールをアズムンが競ったボールを拾ったゴドゥースがシュート、そのこぼれ球がタレミの前に溢れるもシュートはサイドネット、結局そのまま1-1のドローで試合終了。

裏の試合でスペインがモロッコに2-2のドローで終わったため、これでグループBはスペインとポルトガルが同勝ち点ながら、総得点でスペインが上回って1位通過でベスト16の相手がロシア、2位のポルトガルはウルグアイとの対戦になった。

アジア勢の中では最も組み合わせが厳しかったイランだったが、その中での勝ち点4は立派な成績で、守備面では十分スペインとポルトガルの両国を苦しめるだけの実力を見せた。ただ攻撃面ではそれなりの工夫は見られるのだが、アタッキングサードに入ってからどうやってシュートまで持って行けるかというクォリティに書けていたのも事実。

とは言え焼畑農業の日本とは違って、イランは選手の平均年齢が26.7歳と若く、アズムンやエザトラヒなど若手もバランス良くスタメンで起用して経験値を獲得している。間違いなく、今後もアジアを引っ張り続ける存在になる事は間違いないだろう。

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