「冷静沈着、粘り強さ、そしてオーソドックスが宮本采配のキーワード」J1第33節 浦和レッズ-ガンバ大阪

2018/11/06 | Jリーグ

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いつの間にか、今年のJ1も残すところあと4試合。あちこちで優勝、残留、ACL出場権に向けての熱い争いが繰り広げられている中、やはり宮本監督の手腕に注目しているところもあって、今節は浦和とガンバの試合を観戦。

浦和は興梠と武藤の2トップ、アンカーには阿部が入り、右WBに森脇が起用された3-1-4-2、ガンバはアデミウソンとファン・ウィジョの2トップを並べた4-4-2のフォーメーション。

試合はホームの浦和がまずペースを握る。ガンバの4バックに対して2トップとWB、ボランチには柏木と長澤のインサイドハーフをマッチアップさせてビルドアップを阻害、高い位置でボールを奪ってからのサイドへ展開、武藤や長澤、興梠の推進力でガンバゴールを攻め立てる。

が、宮本監督の采配は今までのガンバとは異なり、あくまで守備のバランスを崩さず少ない人数で攻め切る形に徹している様子で、何度も浦和の選手にPA内へ持ち込まれるも、人数を揃えて粘り強い守備で耐え忍ぶ。

浦和は前半36分に興梠のドリブルから柏木がフリーでシュートと言う決定機を作ったが、ガンバGK林が足で止めて得点ならず。逆にガンバは41分に遠藤のFKからマウリシオが惜しいヘッドを放つと、43分にアデミウソンが落としたボールを拾った小野瀬がスーパーミドルを決めてアウェイのガンバが先制する。

後半開始早々、浦和は武藤が潰されながらも長澤に繋ぎ、ドリブルで持ち込んでからのミドルは林が弾いたものの、こぼれ球を興梠が押し込み同点に追いつくと、勢いに乗った浦和は全体が前がかりになった事が墓穴を掘る結果になってしまった。

後半17分、右サイドで森脇と岩波2人が上がったままになったところを狙い、遠藤からパスを受けたファン・ウィジョが左サイドをドリブル突破、切り返しからゴールポストを巻くようにカーブをかけたゴラッソを決めてガンバが再びリードする。

さらに後半24分、ガンバは連続攻撃から何とか逃れた武藤のキープを再び奪い、遠藤と藤春のコンビネーションで左サイドを崩すと、マイナスの折返しをアデミウソンがコースに流し込んで3点目。

そこからはもちろん浦和が反撃に出ようとするのだが、試合のペースは完全にガンバが握る。宮本監督就任直後は、終盤になると中盤がDFラインが吸収されて互いに右往左往してバラバラ、大ピンチを量産するのが恒例だったのだが、今はDF4人がPAの幅で均等に並び、中盤はその前でしっかりフィルターとして働き、ボールを奪うとすばやくFWをサイドに走らせてカウンターという憎らしいほどの落ち着きが感じられる。

むしろ浦和のほうが守備に回った時のバランスが悪く、カウンターから何度もガンバにPA内を崩されるが、相手のシュートミスに助けられる始末。どっちが上位争いをしているのか分からないぐらい、ガンバが完全に試合をコントロール仕切った形で試合終了。内容、結果ともにガンバの完勝だった。

これでガンバは7連勝、宮本監督就任前後はJ2降格が免れないと見られていたのに、焦らず騒がず粘り強い指導で守備を安定させ、気がつけば残留はほぼ確実な位置までたどり着いてしまった。来期はさらに期待が集まるだろうが、奇を衒わないオーソドックスな戦術だけに相手から研究される立場になってどうなるか。

浦和はACL出場権に向けて極めて痛い1敗。青木、橋岡といった選手が不在の影響はあったにせよ、同点後の不用意な前掛かりといい、終盤の気持ちの切れ方、守備のバタバタ加減といい、ガンバは要注意と言いながらも公式戦6戦無敗だった事による気の緩みがあったのではないか。

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