「やっとシャドーに機能的整合性、しかし守備は全く整合せず運頼み」アジア大会 サッカー男子 準々決勝 日本-サウジアラビア

2018/08/28 | 五輪代表

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日本はいつもの3-4-2-1なのに対し、サウジはこれまでの4-2-3-1ではなく、中盤を逆三角形にした4-3-3のフォーメーションを採ってきた。

サウジのプランとしては、日本の前線3人と中盤に対し数的優位を作って守備を安定させ、カウンターを狙いたかったのかもしれないが、これまで3バック&マンマークに苦しんでいた日本にとっては、逆にサウジの守備はやりやすそうに見えた。

そして板倉の安定したビルドアップや、ミスは多いが狭いスペースでもボールをさばける松本のゲームメイクから、旗手がリンクマンとなり岩崎や前田がスペースに飛び出す攻撃が機能、序盤から日本が攻撃のリズムを作る。

前半15分ぐらいになって、サウジも日本の攻撃に慣れてきてボールを奪われる場面が多くなり、25分にはカウンターからガリーブに危険なシュートを打たれる場面はあったが、前線の忠実なプレスバックでしっかりセカンドボールを回収、FWのカマラにも常に2対1でカバーしてサウジに主導権を握らせない。

すると30分に、日本がカウンターの場面で縦パスから前田が上手く相手のボールを奪い、後ろに落としたところを走り込んだ岩崎が右足でコントロールショットを決めて日本が先制点をゲットする。

しかしその後はラインを上げてパスを繋いで来るサッカーに切り替えたサウジがペースを握ると、39分に右サイドをフライフに突破され、折返しのシュートはGK小島が弾いたものの、そのボールが立田に当たってオウンゴールとなり同点。日本もその直後に杉岡のクロスをGKが弾いたこぼれ球が旗手の前に転がるがシュートは宇宙開発。

後半はサウジがロングボールを蹴ってきて日本の守備を押し下げ、セカンドボールを狙う攻撃を仕掛けて来る。日本はラインが上げられず5バック状態になり、バイタルをドリブルで仕掛けられ、中に寄せるとサイドがオーバーラップするぶ厚い攻撃に苦しみ、クロスのこぼれ球から何度か危険なシュートを浴びてしまう。

それでも日本は立田からのロングパスに旗手が抜け出し、先にボールを触るもわずかに枠外、長沼に代えて遠藤を投入した直後にも、前田の落としから旗手がシュートもGK正面。ここでさらに日本は旗手を下げて三好を入れる。

早速、遠藤は右サイドを積極的に突破して日本に勢いをもたらすと、これまで不調だった三好もようやく活発な動きを見せ、日本は前田のヘディングなど惜しい場面を作る。すると後半27分、遠藤のサイドチェンジを受けた前田が強引に左サイドを突破、折返しをきっちり岩崎が押し込み日本が再びリードする。

日本はまた前半と同じように5バックで守る形になるが、誰がアタックに行ってどうポジションをずらしてカバーするのか、連動性や組織の約束事が無く、ボールに振り回されてバイタルエリアでのポジションバランスが崩れ、ボールを奪っても蹴り出すだけでカウンターに繋げられない。

日本は最後に上田を入れてキープしつつ時間を作り、サウジの勢いが落ちて来たのもあって何とか3分のロスタイムを守りきり試合終了。日本は準決勝を明日行われる北朝鮮とUAEとの勝者と戦うことになった。

まだ連携や判断にミスは多いけど、三苫&三好のパサーシャドーではなくて岩崎&旗手のスピード系シャドーという当たり前の方向性にようやく固まり、前田のところで大迫のようなキープが出来ればとは思うけど、少しずつチームになって来たかなという印象。ただし5-4のブロックを組んだ時の守備組織は改善の見込みが薄そうなので、優勝まではちょっと厳しいような気がするが・・・はてさて。

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