「やはり試合の結果を左右するのはGKの存在」アジア・チャンピオンズリーグ ベスト16第1レグ 山東泰山-川崎フロンターレ

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中国の山東省済南市で行われた、ACLベスト16の第1戦。川崎はお馴染み4-3-3のフォーメーションで、3トップは新加入のエリソンが1トップ、ウイングがマルシーニョと家長という並び。対する山東は4-4-2で臨む。

試合は川崎がボールを保持しようとするのだが、芝がはげたピッチでキックミスを連発、自陣で危ないカウンターを何度も食らうが、川崎GKチョン・ソンリョンがナイスセーブを連発、何とか失点を免れる。

15分を過ぎるとようやく山東のプレスが弱まり、川崎が相手陣内でプレイする時間が増えてくる。エリソンのターンからのシュートや、CKからジェジェうが飛び込んだシュートなど、チャンスシーンも出始める。

すると前半23分、CKからエリソンの左足シュートはGKに阻まれたが、ゴール前の競り合いで山東の選手がハンドを犯したというVARの判定になりPK、エリソンがゴール右に決めてアウェイの川崎が先制する。さらに33分、脇坂のアーリークロスにマルシーニョがドンピシャでヘッドを合わせて追加点。

このあたりから山東の選手はプレイが荒くなり、悪質なファールが増える。瀬川は相手から背中に故意のニーキックを食らったが、VARではイエローカードに留まる。そして前半を0-2で折り返す。

後半はまた山東が前に出てきて圧力をかけて来る。そんな中、15分に一発のパスからマルシーニョが完全に抜け出すも、GKとの1対1で上手く抑えられてしまう。逆に22分、山東はフェルナンジーニョが切り返しからコントロールショットを決めて1点差に迫られる。

その後も、徹底してワイドに人を張らせて4トップのように攻める山東の攻撃に対し、川崎はひたすら跳ね返すだけというイラン戦を思わせるような展開。ただ、代表とは違って川崎は5バックに変更して対応。

すると後半34分、チョン・ソンリョンのキックを山田が流し、裏へ抜け出した家長がトゥキック気味の技ありゴールを決めて、大きな3点目を決める。そこから川崎は守備固めを図るも後半41分、ジャジソンにヘディングを決められまた1点差。

ロスタイムの表示は7分、実際には10分の長さがあったが、何とか最後まで守りきって2-3で試合終了。川崎は難しいアウェイで大きな勝利、ホームでの第2戦に向けて有利な立場に立った。

試合のスタッツでは、シュート数が20対7、枠内シュートが9対4と山東が圧倒。これで川崎が勝てたのは、特に苦しかった試合の序盤でGKのチョン・ソンリョンが奮闘、相手に先制点を許さなかった事に尽きる。アジアカップでも痛感したが、やはり試合の結果を大きく左右するのはGKの存在なんだなと思わされる試合だった。

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