「甲府はJ2史上初のACLグループリーグ首位通過」アジア・チャンピオンズリーグ グループH ブリーラム・ユナイテッド-ヴァンフォーレ甲府

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グループHは、リーグ最終節を残して勝ち点8で甲府とメルボルン、勝ち点6でブリーラムと浙江が並ぶ、どのチームにも首位でグループリーグを突破する可能性がある大激戦。甲府は3位のブリーラムとアウェイで対戦。

ブリーラムは3-4-2-1のフォーメーションで、横浜Fマリノスにいたティーラトンがボランチ。甲府も同じく4-2-3-1で、1トップがウタカ、2列目が長谷川、飯島、クリスティアーノの並び。

試合はホームのプレッシャーがあるのか、意外にもブリーラムが5バックのような形で守備に重心を置いた戦い方で入り、甲府がボールを握る展開。7分には、クリスティアーノが完全にフリーな状態から長谷川が飛び込んでヘディングするが、わずかにポスト左に外れる決定機。

前半15分ごろから、ブリーラムは両WBが高い位置を取って3バックになり、サイドに基点を作って甲府陣内でプレイをする時間帯増え始める。20分過ぎにはブリーラムに連続してシュートを打たれるが、GK河田を中心に粘り強く守る甲府。

すると前半24分、相手のスローインからボールを奪い、左サイドに抜け出した長谷川が右足でファーに決めるゴラッソを決めて甲府が先制する。その後は32分にブリーラム、36分には甲府と相手を押し込む時間帯はあったものの、膠着状態が続く。

次に試合が動いたのは前半38分、左サイドからのクロスにウタカが相手と競り合い、こぼれたボールがウタカの前にこぼれ、そのまま蹴り込んで甲府が追加点を決める。42分には飯島のシュートがポストを叩くビッグチャンス。そして1分後、CKからファーにこぼれたボールをウタカが押し込んで3点目、これで甲府の勝利は固いと誰もが思ったはず。

ところが後半3分、一発のパスからアーティットが抜け出し、甲府は3人がカバーに入りながら止められず、GKの股間を抜くシュートを決められブリーラムが1点を返す。これで試合の空気が一変、6分にはアーティットが競ったボールを拾われ危険なシュートを打たれてしまう。

さらに後半9分、相手のシュートへカバーに入った井上の腕にボールが当たり、ブリーラムにPKの判定。これをチャウシッチがきっちり決めてブリーラムが1点差に迫る。甲府も14分にウタカが単独でボールを収めてシュートまで持って行くがゴールならず。ここでウタカに代わって三平が入り、甲府は5-4-1の形にシフトする。

しかし甲府はラインを上げられず、ブリーラムは16分に左からのクロスにピーラドンがヘディングも、GK河田がファインセーブ。20分ごろからようやく甲府は少しポゼッションを回復、27分には三平がPA右に抜け出しシュートも相手GKのナイスセーブでゴールならず。

40分ごろからブリーラムが最後の猛攻、42分には連続攻撃からササラックがシュートも河田がセーブ。ロスタイムにはブリーラムがパワープレイも、甲府が何とか守りきって試合終了。そして裏の試合は、後半ロスタイム9分に浙江がメルボルンに追いつき1-1のドローで終了。

甲府は、J2チーム史上初のグループリーグ1位突破の快挙。タイ王者、オーストラリア王者、そして中国3位のチームが揃った難しいグループだったが、よく突破を決めた。優勝はさすがに臨み薄だが、1つでも多く勝ち上がってもらいたいね。

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