ここまでリーグ戦9位のシント・トロイデンは、アウェイで10位のメヘレンと対戦。メヘレンのフォーメーションは4-2-3-1で、シント・トロイデンはGKに鈴木彩艶、右WBに橋岡、ボランチの一角に伊藤涼太郎が入った3-4-2-1。藤田譲瑠チマと山本理仁はベンチスタート。
試合の立ち上がりはシント・トロイデンのペース。3分には伊藤の展開から橋岡がクロスも、中と合わずに流れるチャンス。さらに5分、ゴール前でFKの機会を得ると、コイタのキックは壁に当たったが、こぼれ球をコイタ自身がゴール左にミドルを決めてシント・トロイデンが先制する。
そこからはホームのメヘレンが当然ながら攻勢に出て、前半6分にはメヘレンのハイレマンスがPA内からシュートもGK鈴木彩艶がしっかりキャッチ。8分にもバセットがシュートを放つが鈴木がこれもセーブ。
シント・トロイデンはボランチのドゥロルジュがアンカーの位置でどっしり守り、伊藤があちこちのスペースに顔を出してボールを受け、さばいてパスを繋ぐ役割に分業されている。守備時には伊藤は相手ボランチのコナテをマンマークするタスク。
次に試合が動いたのは42分、相手のスローインからボールを奪い、コイタがPA内までドリブルで持ち込んで放ったシュートはゴールポスト、そのこぼれ球を伊藤がダイレクトで決めてシント・トロイデンが2点目。
雪が積もる中始まった後半。4分にはコイタからのパスを受けた伊藤がシュートもコースが甘くGKがキャッチ。8分にも伊藤がヒールパスから右に流れてPA内からシュートもGKがセーブ。
そこからはメヘレンがセカンドボールを拾って支配、12分には右からのクロスがクリアされたボールをオーバーヘッドシュートも、わずかにゴール右に外れる決定機。シント・トロイデンも24分に橋岡がカットインからシュートもクロスバーをかすめる。
後半31分に藤田譲瑠チマが伊藤に代わって投入、ボランチの位置に入る。その藤田は攻撃ではあんまりだけど、守備は広く動き回ってカバーに入り、メヘレンの攻撃をしっかり止めている。そして41分に山本理仁が投入、左ウイングの位置に入るが、ほとんど守備に回る時間が続く。
メヘレンは後半39分にPA内で相手のシュートを足を上げてブロックしたプレイがPKと判定されるが、VARでノーファールに訂正。ロスタイム3分には橋岡が下がり、その後もメヘレンの猛攻は続くが、GK鈴木彩艶を中心に最後まで無失点で守り抜き0-2で試合終了、アウェイで貴重な勝ち点3を手にした。
伊藤涼太郎はこれでシーズン2ゴール目。ボランチとしてはまずまずの結果だが、役割が上がり目のフリーマン的な事を考えると少し物足りない。この試合のようなミドルシュートの能力を高めてほしい。それより個人的に驚いたのが鈴木彩艶の安定感。ハイボールには強いし至近距離からのシュートも弾かずしっかりキャッチ、着実に成長している。次のW杯でゴールマウスに立つのは彼かもしれないね。