「清水は決定機をものに出来ず、土壇場でPKを与えてヴェルディが昇格を決める」J1昇格プレーオフ決勝 東京ヴェルディ-清水エスパルス

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準決勝で千葉を破ったヴェルディと、山形に引き分けて勝ち上がった清水という、オリジナル10同士て争われる、国立競技場に52000人の大観衆を集めたJ1昇格プレーオフ決勝。

52000人の観客が詰めかけた。ヴェルディのフォーメーションは4-4-2、清水は4-2-3-1、トップ下に乾が入ったスタメン。

試合はどちらも守備時は4-4-2のマッチアップ、マイボールになるとリスクオフのロングボールを蹴って、セカンドボールをガツガツと当たって競り合う展開。10分を過ぎると清水がボールを支配、乾の個人技から切り崩しを狙うが、ヴェルディもカウンターを繰り出し試合が動き始める。

清水は、29分に乾がPA内でシュートを蹴りそこねてふかし、30分には左からのクロスにチアゴ・サンタナがフリーでヘディングも、浅く当たりすぎてファーに外すなど、立て続けの決定機をものに出来ない。45分も乾のサイドチェンジからフリーで折り返しもチアゴ・サンタナにギリギリ届かず、前半はスコアレスで終了。

後半開始早々、清水は相手のバックパスを拾ってのアーリークロスにチアゴ・サンタナがヘッドも右へ外してまたビッグチャンスを逃す。6分にはヴェルディがCKからこぼれ球を宮原が拾ってミドルもGKがキャッチ。12分にはヴェルディが高い位置で奪って斎藤がシュートも左に外れる。

試合が動いたのは後半18分、浮き球に競り合った森田の手にボールが当たったという判定でPKが与えられ、これをチアゴ・サンタナがGKの逆を突いて決め、清水が先制する。ここでヴェルディは新井を投入。清水は2人を入れ替えて5-2-3の形に変更、守り切る態勢にシフトする。

そこからはヴェルディがボールを支配するも、5バックの壁をなかなか攻略できない。後半29分にヴェルディは綱島、平を入れて打開を図る。36分には山越と長谷川をさらに投入。44分に宮原のクロスに染野が抜け出し胸トラップから反転を狙ったが清水が何とかクリア。

8分の後半ロスタイム、2分にCKから森田がシュートも左に外し、このまま清水が昇格を決めるかと思われたのだが、4分に右サイドへ染野が抜け出したところに清水の高橋がタックル、これがPKと判定されるまさかの展開。染野のキックは若干コースが甘く、清水GK大久保が手に当てたがそのままゴールイン、土壇場でヴェルディが追いつきそのまま試合終了、リーグ順位が上のヴェルディが16年ぶりのJ1昇格を決めた。

ヴェルディは苦しい試合をものにして昇格を決めたのは見事だったが、J1残留を続けるためには明らかに戦力が足りない。リーグでは久々に復活の東京ダービーを盛り上げるためにも、オフにしっかり補強をお願いしたいところ。

ところで、PKを与えた高橋には、本人ならず奥さんにまでSNSで誹謗中傷が集まっているそうだ。まあ高橋がやらかしたのは確かだが、数々の決定機に決められなかった攻撃陣の責任が大きい。とにかく結果は結果、来年は堂々と首位通貨でJ1復帰を目指してもらいたいね。

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