「伊藤涼太郎のベルギー初ゴール、橋岡も決めてチームは快勝」ベルギー・プロリーグ第7節 シント・トロイデン-メヘレン

スポンサーリンク

代表ウィーク明けのベルギーリーグ、シント・トロイデンは現在リーグ3連勝と好調のメヘレンとホームで対戦。

シント・トロイデンのフォーメーションは3-4-2-1で、GKが鈴木彩艶、左ボランチに伊藤涼太郎、右WBが代表帰りの橋岡が先発。対するメヘレンは4-4-2の形。

試合はホームのシント・トロイデンがボールを保持するものの、3ラインのコンパクトな守備を作るメヘレンに対し、伊藤がスペースの間でポジションを取るも、ほとんど前を向けない状態。5分に、伊藤がPA内で潰れた裏にクロスが通って、ステウカースが至近距離からシュートの決定機を決められない。

それでもシント・トロイデンは相手DFラインの裏を突くロングボールで何度か良い形を作り始める。24分には伊藤が裏へ飛び出し、ロングボールを直接クロスもキックミス。30分にはシント・トロイデンFWのカヤが怪我でバーンズと交代。

そして前半33分、バイタルでボールを受けた伊藤のターンからの横パスがステウカースを経由してオーバーラップした橋岡へ渡り、トラップから右足でファーに流し込むシュートを決めてシント・トロイデンが先制する。

当然、メヘレンは反撃を仕掛けてシント・トロイデンを押し込み始める。40分にはミドルシュートを鈴木彩艶がセーブ、その後のハイボールもしっかりキャッチ。ロスタイムにもミドルパスを落としたボールをボレーも、また鈴木がファインセーブ。

後半もメヘレンペースの立ち上がりだが、6分にはカウンターから伊藤が攻撃参加、フリーでゴール前に入ったがパスが直前でカットされる。8分にはステウカースのクロスに伊藤とバーンズが飛び込むがゴールならず。メヘレンも12分にクロスからウォルシュがフリーでヘッドも鈴木がキャッチ。

すると後半18分、伊藤が中央やや左へ攻め上がると、中のステウカースからスルーパス、これを伊藤がトラップからファーを狙うと見せかけてニアに右足でズドン、ベルギー初ゴールでシント・トロイデンが追加点。

後半23分に、伊藤に代えて藤田譲瑠チマ、ステウカースに代えて山本理仁が入る。30分にはカウンターから山本がシュートも右に外れる。32分にもカウンターから藤田がドリブルで持ち込み、コイタにスルーパスもシュートは宇宙開発。43分には橋岡のパスからコイタが抜け出しカットインから以下同文。

ロスタイムにはまたカウンターからコイタがPAのすぐ前で倒され、山本が直接FKを蹴るも壁に当たる。そのまま試合はシント・トロイデンがコントロールして逃げ切り、2-0でリーグ戦5試合ぶりの勝利を飾った。

伊藤涼太郎はベルギー初ゴールが決勝点となって結果が出たのは良かったが、全体を見ると攻守の切り替えでジョギングをするシーンが多く、インテンシティとフィジカルがまだ足りない印象。その点では藤田は良かったのだが、プレイが雑でつまらないミスが多いのがもったいない。

ポテンシャルという意味では、やはり鈴木にかかる期待は大きい。まだ飛び出しの判断やタイミングに課題はあるが、反応速度、足元の技術ともにレベルは高い。移籍がポシャって残留したシュミット・ダニエルをベンチ外に追いやるのも納得の活躍ぶり。上にステップアップする一番手は鈴木かもしれないね。

タイトルとURLをコピーしました