「ピノーの奮闘実らずポガチャルが一矢報いる」ツール・ド・フランス2023 第20ステージ

スポンサーリンク

先週から始まったサッカー女子W杯で、日本がザンビアに5-0で大勝したそうですが、とりあえずツール・ド・フランスの期間はこっちに集中して、また週明けにでもレポートする予定です。

さて第20ステージは、ヴォージュ山脈を駆け抜けて終盤は1級山岳プチ・バロン、そして同じく1級のプラツァー・ヴァーゼルを上りきった後、少し平坦が続いてゴールというほぼ頂上ゴールの最終決戦。

スタートからカンペナールツが逃げを仕掛けるなど動きはあったが、集団は固まったまま最初の2級山岳バロン・ダルザスに入り、頂上ではチッコーネがトップ通過。山岳ポイントで2位のフェリックス・ガルは総合上位狙いのようで、チッコーネと競り合わない。

次の2級山岳クロワ・ド・モワナで、先頭の6人とメイン集団の差がジリジリと広がり、そこに今期で引退を表明しているフランスのティポー・ピノが合流、遅れてマドゥアスやウランも入って10人のグループに。そして頂上ではチッコーネがまた先頭通過。

チッコーネは次の3級山岳シュルト峠を先頭で通過した時にガッツポーズ。残りの山岳ポイントを他の選手に取られても最終的にチッコーネにはポイントで追いつけず、これで山岳賞が確定したのだろう。

先頭集団はメイン集団と1分17秒差で、1級山岳プチ・バロンに突入。残り5km地点でティポー・ピノが単独アタック、沿道のフランス人観客が熱狂的に応援する中、ピノはプチ・バロンの頂上を先頭で通過する。逆に同じフランス人最高位のゴデュは下りで落車してしまう。

最後の1級山岳プラツァー・ヴァーゼルの麓ではピノと2位集団のピドコック、バルギルとの差は20秒、メイン集団は1分20票の差でラストの勝負へと突入。UAEのマイカが引っ張るメイン集団は着実に先頭との差を詰め、残り5km地点で満を持してポガチャルがアタック、すぐさまヴィンゲゴーがマークに付く。そこにガルが合流して3人でのエスケープとなる。

先頭のピノは、上りでピドコックとバルギルに追いつかれ、さらにガル、ポガチャル、ヴィンゲゴーが合流して一瞬6人の集団になったが、ペースの違いは歴然でピノがまず遅れ、バルギルとピドコックも3人について行けない。そしてプラツァー・ヴァーゼルの頂上はガルを先頭に3人で通過。

平坦に入って牽制が始まった3人に、後ろからアダム・イェーツとサイモン・イェーツの兄弟が合流。ゴール前200mのカーブでヴィンゲゴーが仕掛けると、ポガチャルがすかさず反応、ヴィンゲゴーを追い抜くとそのままガッツポーズでゴール。ヴィンゲゴーはタイム差無しの3位でゴール、これでツール・ド・フランス総合優勝が事実上確定した。

今日の最終ステージは、パリ・シャンゼリゼ周回ゴール。フィリップセンが不動の大本命だが、リヴォリ通りからのラストがテクニカルで番狂わせも度々起きるステージでもある。最後の優勝を飾るのは誰になるのだろうか?

タイトルとURLをコピーしました