第3ステージは、バスクの急峻な地形を抜けてフランスへ入り、バイヨンヌの平坦ゴールが待つコース。
スタートから、山岳賞ジャージを着るパウレスが、ローラン・ピションと2人で飛び出してまた序盤の山岳ポイントを荒稼ぎ。その後は大きな動きは無く、残り37km地点で単独で逃げていたピションも吸収、最後のスプリント勝負へ。
スプリントを主導したのはアルペシン・ドゥクーニンクチームで、最後はマチュー・ファンデルプールの強力なリードで発射したフィリップセンが抜け出す。ワウト・ファンアールトはインを突くものの、コースが塞がれ観客にも接触してスプリントをストップ、そのままフィリップセンが逃げ切った。
第4ステージは、ダックスから最後はノガロ・サーキットにゴールする完全平坦コース。
最近のツールにしては珍しく、序盤から全くアタックがかからない超スローなパレード展開が続き、残り90km地点のスプリントポイントからようやく集団に動きが生まれ、そこからアントニー・ドゥラプラスとブノワ・コスヌフロワの2名が飛び出す。しかし集団も大逃げは許さずペースをコントロール、残り25kmの地点で集団に吸収、そのままスプリント勝負へ。
ノガロ・サーキットでのラストスパートでは、路面が滑りやすいのかスーダル・クイックステップのスプリンター、ヤコブセンらの落車が相次ぐ波乱の展開。最後はまたマチュー・ファンデルプールの牽引からフィリップセンが飛び出すが、カレブ・ユアンが猛然と追い上げてゴール、わずかにフィリップセンが残ってステージ連勝を飾り、ポイント賞のマイヨヴェールをゲットした。
第5ステージは、早速ピレネーの山岳地帯に突入。そこで総合争いにあっと驚く展開が起こったのだが、それについてはまた次回。