ドイツ・ブンデスリーガは残り3試合。フランクフルトは現在9位だが、フランクフルトが決勝に出場するDFBポカールでライプツィヒが優勝すると7位までがヨーロッパ・カンファレンスリーグの出場権が与えられるため、8位のマインツにとっても重要なライン=マイン・ダービー。
現在リーグでは10試合で5分5敗と絶不調のフランクフルトは、今シーズン限りでの退任が決まっているグラスナー監督が出場停止でベンチ入り出来ず。フォーメーションは3-4-2-1で、鎌田はゲッツェと並んで右のシャドーで先発、長谷部は9試合ぶりにベンチスタート。対するマインツは3-1-4-2の形。
試合はホームのフランクフルトがボールを支配する流れで始まる。8分に、鎌田のダイレクトパスからコロ・ムアニのチャンスを演出。10分にもカウンターから鎌田が折り返しのパスをシュートもGKにキャッチされる。
17分にフランクフルトはカウンター、鎌田からコロ・ムアニへのパスは合わなかったが、ゲッツェの折返しを拾った鎌田をハンチェ=オルセンが体ごと鎌田を倒してしまいPKの判定。鎌田のキックはマインツGKツェントナーに読まれていたが、ボールは手に当たってゴールイン、フランクフルトが先制する。
その後はフランクフルトが攻めあぐみ、マインツは35分にイングバルトセンのシュートという惜しい場面を作る。しかし40分に、DFから一発のパスに右サイドのブタが抜け出し、ダイレクトでニアハイを撃ち抜くまさかのシュートを決めてフランクフルトが追加点。
さらに後半14分、鎌田が絡んで中盤でのボール奪取から、コロ・ムアニが単独でドリブルで持ち込みゴールまで決めて、鎌田にとってはラッキーなアシスト加算。17分にはマインツに決定機があったがフランクフルトGKトラップがセーブ。21分にはコロ・ムアニから鎌田にスルーパスも、鎌田のシュートはわずかに右へ外れてしまう。
後半35分には長谷部が投入、フランクフルトは試合を終わらせにかかる。40分には鎌田が下がってお役御免。ロスタイムもマインツにGKとの1対1という決定機はあったが、これもトラップが落ち着いて前に出て防ぎ、試合はそのまま3-0で試合終了。
鎌田はPKとはいえ1G1Aの活躍。まあアシストはコロ・ムアニが凄かったのと、コロ・ムアニがお膳立てしてくれた決定機で2点目を取れなかったのは残念。でもようやくW杯後の不調から復活して来たのは間違いない。ミランへの移籍で基本同意との報道が出ているが、トップ下のポジションがあってベナセルがライバルなんだから悪くない選択だと思う。その前に、ポカール優勝の置き土産を忘れずに。