「三笘は左サイドで復活、あっさりホワイトをチンチンに」イングランド・プレミアリーグ第36節 アーセナル-ブライトン

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イングランド・プレミアリーグも残り3試合。現在2位のアーセナルと7位のブライトンとの対戦。アーセナルは4-3-3のフォーメーションで、ジェズスの1トップにサカとマルティネッリのウイング、ブライトンは4-2-3-1で、1トップがファーガソンで、2列目が珍しく左がエンシソ、トップ下がマカリスター、三笘という並び。

アーセナルは徹底してラインを上げてブライトンのビルドアップを寸断しにかかり、ブライトンはまんまと自陣でミスを多発してリズムが作れない。そんな中での前半5分、三笘とマルティネッリが競り合い、顔に肘打ちを食らってしまうがまさかのノーファール。しかし7分にカイセドがマルティネッリに報復のスライディングタックルをかまし、三笘が感謝のロータッチ(笑)。結局マルティネッリは怪我のため20分にトロサールと交代する。

ブライトンはビルドアップが上手く行かない事に加え、右サイドに回った三笘の存在感が薄く、サイドに張っていてもボールが出て来ないので中央に寄ったりと苦しまぎれの対応を強いられる。アーセナルは16分にウーデゴールのミドル、24分に高い位置で奪ってジェズスがニアを突くシュート、31分にはトロサールがPAに切れ込んでシュートと惜しい場面を作る。

ここでチームの指示か、ブライトンは明らかに自陣でのビルドアップを止めてロングボール主体の攻撃に切り替え、試合のペースを落ち着かせると、三笘を左サイドに移す。と、いきなり37分にボールキープからホワイトをラクラク突破、折返しをエンシソがフリーでシュートも打ち上げてしまう。アーセナルもロスタイムにサカがCKからのこぼれ球をミドル、ウーデゴールがPA内に持ち込んでシュートという決定機。しかしノーゴールのまま前半を終了する。

後半6分、三苫へのロングパスが通ってカットインからキープしつつオーバラップしたエストゥピニャンにパス、クロスは跳ね返されたが、こぼれ球を再びエストゥピニャンが折り返し、キヴィオルが痛がって自ら倒れたためにフリーになっていたエンシソが難なく押し込み、ブライトンが先制する。

12分には三笘が左からドリブルでPAに侵入するが途中で止められる。19分にはアーセナルがサカの個人技からネルソンが強烈なミドルもわずかにポスト右。23分には三笘がトラップでホワイトを置き去り、ドリブルでPAに入るがまた止められるなど、しばらく一進一退の工房が続く。

ビハインドを負ったアーセナルは選手こそ代えるものの、無理目な個人勝負が多くてなかなかブライトンを攻めきれない。逆にブライトンは交代選手も戦術的に迷いが無く試合をコントロール。すると後半41分、GKラムズデールからのパスをトロサールが雑にアウトサイドで蹴ったボールがカットされてウンダヴの前に落ち、そのままループシュートを決めてブライトンが大きな追加点。そして帰りだすアーセナルサポーター。

後半ロスタイムにはウンダヴからの横パスを受けて三笘がシュートも相手に当たる。そして5分、ウンダヴのシュートはラムズデールが弾いたが、こぼれ球をエストゥピニャンが押し込みダメ押しの3点目、これで勝負あり。ブライトンは6位に浮上、FAカップが1位と4位のマンチェスター・ダービーで行われるため、EL圏内へと浮上する事になった。

右サイドの三笘はほぼ守備しかしていなかったが、左に戻ったとたんにベン・ホワイトを血祭りにするなど、デ・ゼルピ監督の柔軟性、戦術の浸透能力がアーセナルを上回った。ただ、三笘自身は相変わらずドリブルからの選択肢に迷いがある状態。今シーズンのうちに殻を破る一発が欲しいところだが・・・

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