「久保は孤立して不満も、チームはアウェイで勝ち点差キープを優先」スペイン・リーガエスパニョーラ第31節 ベティス-レアル・ソシエダ

スポンサーリンク

スペインのリーガ・エスパニョーラもシーズン残り8試合。現在4位のレアル・ソシエダは、勝ち点6差で5位のベティスとアウェイで対戦する、チャンピオンズリーグ出場権がかかったシックスポインター。

ベティスのフォーメーションは4-2-3-1、今シーズンでの引退を表明したホアキンはベンチスタート。ソシエダは4-3-3で1トップがセルロート、ウイングがオヤルサバルとスタメンに復帰した久保が入る形で、ダビド・シルバはベンチスタート。

試合はアウェイのソシエダがややボールポゼッションで上回る展開で始まり、6分にはPA内で久保がボールを受けるがパスは相手に当たる。8分には久保の相手陣でのパスカットからセルロートがシュートというチャンスを作る。17分にはスローインが流れたボールを久保が右足でダイレクトシュートも相手に当たる。

前半30分のクーリングブレイク後は一転してベティスペース。ラインが下がったソシエダはセカンドボールを支配されて苦しい流れ。43分にはクロスからニアでカナーレスがシュートもゴール左に外れる決定機。

後半に入ると、ソシエダはいつものような自陣でパスを回しての組み立てを放棄、とにかく早めに前線へとボールを入れる攻撃にシフト。ボールが行ったり来たりする展開が続き、徐々にホームのベティスのほうが良い形を作るようになる。

ソシエダは後半18分に、イジャラメンディとオヤルサバル、メンディを下げてミケル・メリーノ、ダビド・シルバ、バレネチェアが入り、フォーメーションは4-3-3で変わらず、久保が右ウイングでダビド・シルバがインサイドハーフのポジション。

18分には久保へのパスがカットされてのハーフカウンターから決定的なシュートを打たれるが枠を外れる。27分にも左サイドをワンツーで抜け出され折り返しをカナーレスが同じようなコースにシュートもわずかに外へ。

その後も勝利が必要なベティスの猛攻を浴びて、右SBに交代で入ったエルストンドがやられまくりで久保も自陣でのプレイが多くなるが、41分に久保のパスカットからカウンターというシーンを作る。ロスタイムには久保がカウンターで単独ドリブルも3人に潰される。

ソシエダはロスタイム5分に相手のクリアミスを拾ったシルバからバレネチェアが折り返し、ミケル・メリーノがフリーでシュートもベティスGKルイ・シルヴァにストップされる、この試合最大の決定機。そしてそのままスコアレスドローで試合終了。ソシエダが勝ち点6差をキープする結果になった。

久保は全体的にボールを持っても味方のサポートが無くて孤立する場面が目立った。特に後半は極端に消極的で、試合後のインタビューを見ても久保はチームに不満があるようだが、アウェイでは引き分けで御の字という体質は欧州人の骨の髄まで染み込んでいるので難しいよね。レアル・マドリー、バルサ、アトレティコと強敵相手の試合が残っているだけに、まだまだCLへの道は険しい状況である。

タイトルとURLをコピーしました