今年は史上最速、2月17日に開幕戦を迎えるJリーグ。その1週間前に行われる、恒例のJ1王者と天皇杯王者が争うゼロックス・スーパーカップ。今年は横浜FマリノスとJ2のヴァンフォーレ甲府との対戦となった。
横浜は4-2-3-1のフォーメーションで、1トップがアンデルソン・ロペス、2列目がエウベル、西村拓真、水沼、GKにはオビ・パウエル・オビンナが起用される。対する甲府も4-2-3-1で、1トップにはピーター・ウタカが入る形。
試合はJ2の甲府がまず積極的に攻め込む流れで始まり、8分にはCKから強烈なミドルもオビ・パウエル・オビンナが何とかセーブ。横浜も12分に西村が右に流れて落としたボールを渡辺皓太がダイレクトでシュートも枠を外す。
15分ごろからは横浜がボールを保持する展開でほぼ固定され、甲府はカウンターを狙う形。すると前半29分、横浜が自陣からパスを繋ぎ、水沼からアンデルソン・ロペスがPA内で流したボールをエウベルが押し込んで横浜が先制する。
その後は横浜が圧倒的に攻め込む時間帯が続くが、甲府は44分に長谷川のロングスルーパスから抜け出した鳥海の折り返しをウタカが決め、一度はオフサイドと判定されたが、やたらと長い時間をかけらVARでゴールと判定されて同点。
後半は甲府が前半よりもラインを上げてイーブンな試合展開でスタートするが、10分にはまた横浜がボールを支配する流れ。すると後半15分に角田がドリブルで持ち上がってアンデルソン・ロペスにスルーパス、シュートはゴールポストを叩いたが、こぼれ球を西村拓真が押し込んで横浜が勝ち越す。さらに後半28分、横浜はマテウスがカットインから左足のシュートを甲府GK河田がファインセーブ。
その後は2、3度甲府にカウンターの機会はあったが、終始横浜が試合をコントロール、後半ロスタイム4分に甲府はCKのチャンスをゲット、GK河田が上がった中でジェトゥリオがゴールを決めたかに見えたが判定はオフサイド。そしてそのまま2-1で試合終了、格上の横浜Fマリノスがゼロックス・スーパーカップ初優勝を飾った。
両チームの力関係が如実に出た試合内容ではあったが、それでも甲府は良く健闘したと言える。長谷川、ウタカのホットラインはJ2でも威力を発揮しそうだ。前年J1王者の横浜は、実にスーパーカップ6度目の挑戦で初優勝。まずは幸先良いスタートである。
