「上田と古橋にあって、他の日本人FWには無いもの」ベルギー・プロリーグ第24節 セルクル・ブルージュ-スタンダール・リエージュ

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現在リーグ戦を暫定8位とプレーオフ1争いを繰り広げているセルクル・ブルージュ。今節は勝ち点1差で7位のスタンダール・リエージュとホームで対戦。

セルクル・ブルージュは3-4-2-1で、1トップがデンキー、2戦連続ゴール中で、シーズン2桁ゴールに王手となっている上田が左のシャドーに入るいつもの形、対するスタンダール・リエージュは3-1-4-2のフォーメーション。

試合はアウェイのスタンダール・リエージュが優勢に展開、立て続けに3本のシュートを放つ。セルクル・ブルージュは中盤がマッチアップされた状態でビルドアップが機能しない。そんな中、21分にセルクル・ブルージュはCKから上田が戻りながらのヘディングも右に大きく外す。

スタンダール・リエージュは35分ごろにFWオハイオが2度のチャンスを作るが得点できず。後半41分にセルクル・ブルージュは中盤でフランシスがボールを奪って上田がスルーパスに反応してクロス、デンキーがシュートもDFの足に当たってゴールならず。

後半3分、セルクル・ブルージュが相手のミスを拾ってデンキーから上田にスルーパス、上田は右サイドからクロスも味方が誰もいないところにクロスを出してしまう。6分にはデンキーがライン際で粘ってパスを受けた上田が倒されファール、フランシスのミドルに上田が反応するも枠の外。

セルクル・ブルージュが後半は盛り返しに出る中、後半25分にスタンダール・リエージュは右サイドからチャナックが飛び出し、スルーパスからのクロスを決めたかに見えたがVARでオフサイドの判定。

スタンダール・リエージュは後半32分にショートカウンターからツィンカーナーゲルが放ったクロスがDFダランドの手に当たったとのVAR判定でPK、これをツィンカーナーゲル自身が決めて先制点をゲットする。

ここでセルクル・ブルージュは一気に3人を代え、4バックに変更して勝負に出る。しかし、むしろスタンダール・リエージュのほうが押し込む流れに。セルクル・ブルージュはようやく後半ロスタイムにスローインを得ると、こぼれ球を上田が振り向きざまの右足ゴールを決めて同点。

そこからはセルクル・ブルージュが勢いに乗って相手陣内でのプレイが続くものの、結局どちらもゴールは生まれず1-1のドローで試合終了。セルクル・ブルージュはこれで9位と一歩後退。

日本人FWが欧州に行くと、日本のように中盤から気の利いたパスが出て来ないので、ボールをもらいに下がったりしがちで肝心な時にゴール前におらず、いつの間にか中盤の選手になってしまうパターンが多いのだが、古橋と上田についてはボールが来なくてもしびれを切らさずチャンスをずっと待てるメンタリティがある。このまま結果を出す事を続けられれば、次のステップも見えてくるだろう。

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