「スペインがアウェイで逆転勝ち抜け、クリロナの衰えが悲しい」UEFAネーションズリーグ グループA2 ポルトガル-スペイン

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ネーションズリーグA2グループの最終節。首位がポルトガルで勝ち点10、2位のスペインが勝ち点8で、ポルトガルが引き分け以上、スペインが勝利のみで準決勝への勝ち抜けが決まる直接対決。

ポルトガルは4-2-3-1で1トップがクリロナ、スペインは1トップがモラタ、2列目がジョタ、ブルーノ・フェルナンデス、ベルナルド・シウバの並び。対するスペインは4-3-3のフォーメーションで、1トップがモラタ、ウイングがサラビアとフェラン・トーレス。

試合はアウェイのスペインがボールを保持する流れ。ポルトガルはあまり前線から追い込まず、4バックがPAの幅から広がらず、サイドはSHが守備に戻ってカバーするカチカチな守備。前半8分にサラビアが相手に当たるシュートを打った以外、チャンスらしいチャンスが無い展開が続く。

前半21分、ようやくポルトガルがボールを持つ流れで、右からのクロスにジョタが頭で折り返し、クリロナがシュートと見せかけてパス、カルバーリョがシュートも相手に当たる。直後に、スペインGKウナイ・シモンにクリロナが猛烈にプレスをかけて倒れるがノーファール。さらにルベン・ネヴェスがミドルもウナイ・シモンが弾く連続攻撃。

33分、中盤でボールを奪ったポルトガルは前線のジョタに一気のサイドチェンジ、カットインからシュートもウナイ・シモンがファインセーブ。38分にはブルーノ・フェルナンデスが強烈なミドルもわずかにサイドネット。

後半からギジャモンに代わってブスケツがアンカーに入り、ロドリがCBに下がる。2分にはスルーパスを受けたクリロナがシュートもウナイ・シモンがセーブと、後半の立ち上がりはポルトガルペース。

16分にはスペインがペドリ、ガビ、ジェレミ・ピノを投入。このあたりからスペインがポルトガル陣内でボールを保持する時間が多くなる。しかしポルトガルはFKからカルバーリョが落としたボールをジアスがシュートもカルバハルがかろうじてクリア。スペインは25分に縦パスを受けたモラタがシュートもGK正面。

ポルトガルは27分、横パスを受けたクリロナがトラップからシュートを狙うが、逆サイドからカバーに入ったガヤにカットされてしまう。ポルトガルはジョアン・マリオ、スペインはニコ・ウィリアムズを投入。32分にはモラタがシュートもポルトガルGKディオゴ・コスタがセーブする。

後半33分に、ポルトガルはラファエル・レオン、ヴィティーニャを入れて守備固め。そしてそろそろドローでの決着が見え始めた後半43分、右サイドからのクロスにニコ・ウィリアムズがファーで折り返し、モラタが押し込んでスペインが土壇場で勝ち越す。

このままだとグループリーグ敗退のポルトガルは慌ててジョアン・フェリックスを投入、ロングボールを前線に入れて何とか打開を図るが、クリロナの飛び出しからシュートはウナイ・シモンが足でセーブ。そしてそのまま0-1で試合終了、ポルトガルを逆転してスペインが準決勝へ進出した。

勝負がかかっている試合とは言え、スペインとポルトガルでもこんな塩試合になるんだなと(苦笑)。チャンスの数ではポルトガルが上回っていたのだが、クリロナのアジリティがかなり衰えているため、スペインの守備がことごとく間に合っていたのが悲しい。

4バックがPAの幅を保って中を固め、SHが下がってサイドを埋める守備は、スペイン対策として日本も使える方法だとは思うが、日本の場合は久保と伊東の両SHが下がると基点が失われ、カウンターに期待できないので多分厳しい。やはりハイプレスで相手音ミスから素早く攻める方針で行かざるを得ないのではないだろうか。

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