「3ゴール全てに絡み、別格の選手になりつつある鎌田」ドイツ・ブンデスリーガ第7節 シュツットガルト-フランクフルト

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前節はバイエルン相手にドローへ持ち込んだものの、ここまで5分1敗と勝ちきれない試合が続いているシュツットガルトは、ミッドウィークにチャンピオンズリーグでマルセイユ相手に初勝利を飾ったフランクフルトとホームで対戦。

シュツットガルトのフォーメーションは3-1-4-2で、伊藤が左CB、遠藤がインサイドハーフで先発。フランクフルトはこの試合も長谷部が3バックのセンターで先発、シャドーにゲッツェと鎌田が並んだ3-4-2-1の形でスタート。

序盤はシュツットガルトが押し込む流れで始まるが、フランクフルトはすぐに落ち着きを取り戻し、5分には鎌田が右寄りの位置でドリブル、カットインしたところで倒されFKをもらう。鎌田が蹴ったキックは壁をかすめてシュツットガルトGKミュラーが弾いたが、こぼれ球をローデが押し込みフランクフルトが早速先制する。

そこからはビハインドになったシュツットガルトが攻勢を強めるのだが、相変わらずシュツットガルトは前線の選手までボールを運ぶ形が無い。遠藤も高い位置を取るのだが、渋滞の原因になるだけで有効な攻撃を作り出せない。伊藤からソサの右サイドホットラインも、相手にしっかり警戒されている。

後半早々、伊藤からカトンパ・ムブンパへの飛び出しにロングパスが合って惜しいチャンスを作るなど、サイドのスペースを使って試合を優勢に運ぶ。しかし後半6分、ゴールやや左の地点でクナウフがマヴロパノスに足首を踏まれるファールでFKを得ると、鎌田のキックはアントンの頭に当たってコースが変わり、ミュラーも届かずゴールが決まる。

シュツットガルトは後半18分にこの試合初めてソサが高い位置からクロス、ファーでヒューリッヒが合わせるもかろうじてカバー。20分にもCKからマヴロパノスがフリーでヘッドも決められない。しかし後半34分にソサからのクロスを受けたティアゴ・トマスがターンをして強引にシュート、コースが変わって1点差。

しかし後半43分、鎌田のCKがヤキッチの頭にピタリと合ってダメ押しの3点目、4分間のロスタイムもフランクフルトが終始試合をコントロール、そのままスコアは動かず試合終了。これでフランクフルトはリーグ7位にまで浮上した。

鎌田は1G1A、全3ゴールに絡む大活躍。以前は試合から消える事も多かったが、オフ・ザ・ボールの動き、守備でのアプローチが向上し、ボールを受けてからの判断、プレイも素早く、全てにおいて穴がない選手になりつつある。これならプレミアに移籍しても十分やれるんじゃないだろうか。

伊藤は相変わらずシュツットガルトの攻撃の起点を一手に担う存在。守備のデュエルも向上して安定感が出て来た。板倉が怪我、吉田は衰えが隠せないだけに、キリンチャレンジカップでの先発起用に期待がかかる。

長谷部は相手の高さのある前線に少し手こずったが、何とか試合を整えて勝利に貢献。遠藤は、焦りがあるのか無理なパスでミスをしたりで空回り気味。昨シーズンもこういう時期があって降格圏へと沈んだ経験があるだけに心配である。

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