「ステージ優勝はフィリップセンの完勝、ヴィンゲゴーとユンボ・ヴィズマは凱旋ゴール」ツール・ド・フランス2022 第21ステージ

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今年のツール・ド・フランスもとうとう最終日。パリ・ラ・デファンス・アリーナをスタートしてパリ・シャンゼリゼを周回してゴールするおなじみのコース。

スタートしてからシャンゼリゼに入るまではパレードランになるのも恒例で、優勝したヴィンゲゴーのチームはオランダなので、今年はチームカーからシャンパングラスが選手に手渡されて乾杯のシーンが実現した。

シャンゼリゼ1周目の折り返し、残り50km地点でトラトニック、ボリッツ、デウルフ、ラトゥールら4人が逃げを仕掛けるが、2周目に入ったところで吸収され、シャンゼリゼの下りでまたデウルフ、ビッセガーが抜け出し、トラトニック、ビュルゴドー、ダニエル・マルティネスが追いついて5人の逃げが形成される。

3周目に入ったところでまた集団が吸収、すぐさまシャフマン、ルッチ、ドゥルの3人でカウンター、ルガク、ドゥシェーヌが追いつき5人の逃げになり、残り2周の時点でメイン集団との差は12秒、ここでルガク、ドゥルが脱落して逃げは3人に。

シャフマンとルッチの2人が追いつかれそうになりながら粘り、残り1周のゴール地点でとうとう吸収。ここでまさかのポガチャルがアタック、しかしすぐまた吸収。ユンボ・ヴィズマとファンアールトは何故か集団後方で上がって来る気配が無い。

そして最後の直線ではメスゲツが引っ張り、後ろにいたフルーネウェーヘンがスパートするも、その番手に付けていたフィリップセンが余裕で差し切り、嬉しいシャンゼリゼゴールで勝利。ユンボ・ヴィズマは残った5人が横一線で30秒差で凱旋ゴールした。

総合優勝はヴィンゲゴー、マイヨヴェールはファンアールト、山岳賞がヴィンゲゴー、新人賞がポガチャル、スーパー敢闘賞がファンアールトと、終わってみればユンボ・ヴィズマによるユンボ・ヴィズマのためのツールという格好になった。

が、今年のツールはログリッチはリタイアしてしまったが、例年発生する大落車でエース同士の大きな差が序盤に付いてしまう事が無く、スター選手が自分の力を発揮してスリリングな展開を繰り広げるという、自転車のステージレースの魅力が詰まった楽しい3週間だった。来年もヴィンゲゴー、ポガチャルの2強が軸になるのだろうが、フランス勢からもいい加減優勝候補が出てほしいね。

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