「開幕デビューも全く物怖じせず、松木は中田英寿の再来か?」J1第1節 川崎フロンターレ-FC東京

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2022年のJ1リーグ開幕戦は、現在2連覇中の王者・川崎フロンターレと、アルベル新監督率いるFC東京との”多摩川クラシコ”。

川崎のフォーメーションは4-3-3で、チャナティップがインサイドハーフ、3トップがレアンドロ・ダミアン、マルシーニョ、家長の並び。東京も同じく4-3-3で、注目のルーキー・青森山田の松木がインサイドハーフで先発、3トップがオリヴェイラ、レアンドロ、永井という形。

両チームともポゼッション志向のサッカーだが、川崎の方に一日の長があり、何度かマルシーニョが東京のDFライン裏に抜け出してチャンスを作る。東京は前からプレスをかけてはいるんだけど、後ろが連動していないのであっさり交わされるシーンが目立つ。

しかし川崎は20分までに、レアンドロ・ダミアンの股抜きパスからマルシーニョがゴールポストに当たるシュートを筆頭に、何度か決定機を作ったがGKスウォビィクの長いリーチに止められる。

東京は前半24分に、松木のダイレクトパスから最後はレアンドロがシュートも、前に飛び出したチョン・ソンリョンが手に当てて防ぐ最初の決定機。28分には永井がボールを奪ってからの展開から、最後は中へ飛び込んだ松木が強烈なミドルもチョン・ソンリョンがかろうじて弾く。43分にもミドルパスを松木が落とし、ディエゴ・オリヴェイラのシュートはまたチョン・ソンリョンがファインセーブ。

後半早々5分にも、レアンドロが抜け出してGKと1対1から股抜きシュートを狙ったが、チョン・ソンリョンがしっかり閉じてまたゴールならず。11分には、散々マルシーニョにやられていた渡邊に代えて長友を投入する。16分に東京はFKから永井がヘッドを決めたかに見えたがオフサイド。

後半25分に松木が塚川に削られ交代するが、東京がボールを支配する流れは変わらない。しかし先制したのは川崎、34分に後半最初のCKをゲットすると、遠野のキックをニアでレアンドロ・ダミアンがファーに流し込む技ありのヘディングシュートを決める。

残り10分は東京が猛攻を見せるものの、紺野のシュートがポストに当たるなど、最後まで運がなくゴールを決められず1-0のままで試合終了。ディフェンディング・チャンピオンの川崎が苦しみながらも開幕戦で勝利のスタートを切った。

川崎はチャナティップがまだチームにフィットせず、大島、脇坂の中盤は強度不足で、序盤は良かったが前半半ばからは東京にボールを支配される苦しい展開。まだコンディションが上がってない面もあるのだろうが、3連覇に早くも暗雲が漂う内容だった。

FC東京は、予想以上にアルベル監督のポゼッションスタイルが浸透出来ている。ルーキーの松木は早くもチームにフィット、フィジカルと判断の早さ、遠慮のないプレイぶりは、かつてベルマーレ平塚でデビューした中田英寿を彷彿とさせる。いろいろな意味で楽しみな存在なのは間違いない。

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